例年の3~5倍の発生予測 カダヤシによる蚊対策開始

 暖冬の影響で、市内で蚊が大量発生している状況を受け、市愛国衛生オフィスは3月30日(金)、ボウフラ(蚊の幼虫)を食べるカダヤシ(中国名・柳条魚)の放流による対策を進める方針を明らかにした。放流は、まず市内の河川数カ所で試験的に行い、その効果を見る予定。
 同オフィス副主任の金培武氏は「蚊が最も多く発生する7月には、例年の3~5倍の蚊の発生が予測される」と述べ、対策の重要性を指摘した。カダヤシは、1匹で1昼夜に40~100匹のボウフラを捕食する。
 ことし2月の、市内約100カ所における蚊蝿観測地点調査によれば、例年はほとんど見られないボウフラが、すでに建築現場や集合市場、地下駐車場などで多く観測された。蚊の早期発生の原因について金氏は、「暖冬に加え、近年のスプレー式殺虫剤の濫用も原因と考えられる。殺虫剤の使用量が増えると、蚊の免疫力も増加し、殺虫効果が低下するため」と説明した。
(3月31日)

~上海ジャピオン4月6日発行号より

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