7月23日(土)20時34分頃、上海南部の浙江省温州市付近で落雷により
緊急停車していた、杭州発福建省福州行きの新幹線(動車組)「D31
15便」に、北京発福州行きの新幹線(動車組)「D301便」が追突。
両便とも脱線し、D301便の車両4両が地上約20㍍の高架橋から転落
する事故があった。26日(火)までに、死者39人、負傷者192人が判
明している。
事故原因としては、列車衝突防止システムの作動不良とされるが、詳細
は調査中。なお、在上海日本国総領事館によると、死者に日本人は含ま
れていないという。
同事故を受け、24日(日)には、上海―福州、アモイなど、市鉄道局管
轄内の列車28便が運行中止や運行経路変更。しかし25日(月)午前には、
事故で不通となっていた寧波―温州間の営業運転を再開し、ダイヤの回
復が進んでいる。
一方で、高速鉄道の運行安全性に対する疑念が広がり、飛行機に乗り換
える市民も多く、市と福建省の各地を結ぶ飛行機は、満席の便が続出し
ている。(7月26日)
~上海ジャピオン7月29日号