8月24日(土)23時5分頃、上海市金山区の漕涇鎮にある化学工場で、劇物
を運ぶタンクローリーから、発がん性物質のエチレンオキシドが漏れ出す
事故が発生。
この事故で、現場にいた作業員2人が死亡し、6人が中毒症状を呈した。
事故当時、作業員が、工場内でタンクローリーの荷降ろし作業中に、直径約
6㌢の抽出管が車体から脱落し、劇物が周囲に漏出。同車の運転手の男性と
積荷管理員の女性が、タンクのバルブを閉めようとしたが、防毒マスクを
していなかったため、大量の劇物を吸い込んで意識を失い、倒れた。
その後2人は、腹痛や嘔吐症状の出た6人の作業員と共に病院に運ばれたが、
翌25日(日)早朝に死亡した。
なお、同鎮安全生産事務所所長は、今回の事故で周囲の空気・水への汚染は
ないとする。
(8月26日)
~上海ジャピオン2012年8月31日号