大手乳製品メーカー三鹿集団が製造した粉ミルクに、有害物質であるメラミンが故意に混入された事件を受け、市内の大手スーパーは、同社の粉ミルク製品の返品受付所を設け、消費者の返品を促している。
市内でチェーン展開するスーパー「易初蓮花」の天山店では、同製品とその購入レシートを元に返品を受け付け、9月17日(水)以降、すでに2万元近くの乳製品を回収。また、「聯華スーパー」は全店で、問題となっている三鹿集団の乳製品の返品を無条件で受け付けることを明らかにした。
中国国家質検総局の調べでは、22日(月)の時点でメラミン入り粉ミルクによる死者は5人を数え、1万3000人が入院、4万人が外来治療を受けており、健康被害を受けた乳幼児数は5万3000人を超す事態となっている。
メラミンは、体内に取り込んで他の化学物質と反応すると結晶化し、腎臓障害を引き起こす可能性があるとされる。
(9月22日)
~上海ジャピオン9月26日発行号より