上海市質監局は3月10日、真北路の化粧品卸市場3ヵ所で、美白化粧品47種類を対象とした抜き取り調査を実施した。その結果、27ブランドの商品で水銀含有量の超過がみられ不合格。計262箱を押収した。
抜き取り調査は、化粧品卸市場や1部の商店が悪質な商品を取り扱っているとの情報を入手した同局が、急遽、実施したもの。執法員らが、卸市場で押収した美白化粧品を検査したところ、古香紅や大長今といった上海でも有名なブランドの美白化粧品で、水銀の超過使用がみられたという。
調査対象となった店舗の経営者は、「こういった商品の値段はほぼ10元前後。品質面で不安を覚える人もいるが、メーカー側は、敏感肌の人が使う場合は抗アレルギー剤を使用すれば問題ないと言っている」と述べた。
上海市食品薬品監督部門は、押収した商品を品質検査機関にわたし、さらに詳しく検査するという。また、執法部門は検査結果に基づき、違法メーカーや悪質化粧品販売の経営者を厳しく取り締まる方針だ。(3月11日)
~上海ジャピオン2006年3月17日発行号より