上海市を含む中国全土では、春節期間中の訪日人数が45万人に達するとともに、日中メディアでは中国人の〝爆買い〟が報道され、注目を集めている。
中国政府の公式サイトによると同期間の出国者は519万人、そのうち8・7%が日本を訪れている。昨年1~3月の中国人旅行者の平均消費額25万円から計算すると、今回の総消費額は1125億円に上るという。
訪日中国人旅行客が増えた理由に、現在の円安元高や日本の免税品対象範囲の拡大、ビザ発給緩和、国際燃油価格の下落が挙げられる。現在の為替相場は100円当たり約5・26元と、昨年同期比で日本円が15%ダウン。また昨年10月より日本で食品や化粧品の免税範囲を拡大、中国人消費者の購買意欲に火を付けたとみられる。
さらに3年間有効の訪日ビザが容易に入手できるようになったうえ、日中韓の燃油サーチャージが200元値下げされた。これを受け春秋航空では近日、花見の時期に合わせ税込1948元の北海道への往復便を用意している。(2月27日)
~上海ジャピオン2015年3月6日号