金澤水庫が施工スタート 汚染に備え貯水量2日分

上海市では「世界水の日」である3月22日(日)、市内を流れる黄浦江の上流域のダム「金澤水庫」の施工を開始した。

市水務局によると、同工事は2016年末までに通水を終え、翌年運用予定。完成すれば金山区、奉賢区、松江区、閔行区、青浦区など市西南部に住む市民670万人が、良質な水を享受できる。

黄浦江の水源は1980年代から利用されており、2011年に「青草沙水庫」が完成するまでは、松江区松浦大橋の取水口が市中心部の水の供給源として重要な役割を果たしてきた。同局は水源汚染など突発的な状況に備え、各区に1カ所ずつの水源確保に臨んでいる。

工事関係者によると、昨年12月25日(木)より黄浦江と金澤水庫の水道管連結工事を始めており、竣工すれば貯水量が910立方㍍、うち緊急用貯水は約525万立方㍍で、2日分の非常用水量を賄う。

そのほか、崇明島の「東風西沙水庫」、長興島の「青草沙水庫」、宝山区の「陳行水庫」の3カ所はすでに工事が完了している。(3月23日)

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~上海ジャピオン2015年3月27日号

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