田子坊の民宿計画煮詰まる 居住者の約8割が不満訴え

上海市の同済大学建築学科教授が率いる研究チームが、近日、黄浦区の観光地「田子坊」に暮らす145家庭を対象にアンケート調査を実施。

これによると77%が居住と商業の混合に「不満」もしくは「とても不満」と考えていることが明らかとなった。

同エリアは、市の伝統建築「石庫門」様式で知られ、観光客に人気のスポット。観光客の増加に伴い、居住環境の劣悪化が見られたため、田子坊商会と管理委員会が共同で

一部住居を民宿とする計画を進行。実現すれば店舗の営業時間も延長され、観光スポットとしてより便利で快適になると見込まれていた。

しかし田子坊管理委員会によると、現在、住居1階の大部分がすでに店舗として貸し出されており、2階も一部カフェなどに改装済み。一方、2~3階の高層や面積の狭さ、

立地の悪さなど悪条件により貸し出しが難しい物件は約3割。うち約11%は住民がそのまま住み続けており、

残りは周辺の野菜市場の従業員宿舎として利用されているほか、長年空家のままとなっている。

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(写真は新浪ネットより)

 

~上海ジャピオン8月14日発行号

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