12月11日(金)午後、上海復旦大学毒殺事件の被告である林森浩の死刑が執行された。
上海市最高人民法院が8日(火)、再審の結果、死刑を認める判決を下してわずか3日後の執行となった。被告の父親は通知を受け、執行前に被告と面会。「まだ明らかになっていないことがたくさんある」と遺憾の意を示した。
事件は2013年4月16日(火)、同大学医学院研究生だった被告が自室内のウォーターサーバーに毒物のニトロソジメチルアミンを混入、ルームメイトの黄洋氏がこれを飲み、急性肝機能障害で死亡した。14年2月18日(火)、市第二中級人民法院は「故意傷害致死」により死刑の一審判決を下したが、同年12月8日(月)に行われた二審で被告の代理人が異議を申し立てた。今年1月8日(木)、市最高人民法院は控訴を棄却し死刑判決を言い渡した。
なお被害者の父親は取材に対し「心の重りがとれたようだ、やっと息子に報告できる」と話した。
~上海ジャピオン2015年12月18日発行号