上海市楊浦区の同済大学に通う女子学生が今年1月、電話詐欺被害に遭い、70万元を騙し取られていたことがわかった。
女性は今年1月、大学の宿舎で〝中国聯通カスタマーセンター〟と名乗る者から、彼女名義の携帯番号が詐欺に関わっていると電話で連絡を受けた。また通話中、自称〝嘉定区公安分局警察官〟という男が、女性の身分証番号、学校や自宅の住所などの情報を要求。また別の男が背後で、女性が17人に対して詐欺行為を働いたとして、家族とともに身柄を拘束するべきだと話す声が聞こえたと言う。
女性は自分が連行されてしまうかもしれない恐怖から、相手に自己資産や口座情報を教えてしまい、相手が指定する口座に金を振り込んだ。また女性は男らに1時間ごとに連絡をするよう指示されるなど、周りとの連絡を絶つよう強いられていたと言う。
そのほか山東省臨沂市で8月19日(金)、大学への入学を控えた女学生が電話詐欺で9900元を騙し取られ、両親と警察に通報後、ショックのあまり心臓停止で死亡する事件が発生。また同省臨沭県で同じく6万元余りを騙し取られた男子学生が、翌日心肺停止で死亡するなど、深刻な電話詐欺被害が相次いでいる。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2016年09月02日号