交通銀行とアメリカの市場調査会社ニールセンは近頃、中国財産景気指数を発表。上海市を含む中国の各都市における中流家庭の経済状況、収支の変化などを数値化し、収入が昨年比7ポイント減の143点、家計状況は同比6ポイント減の148点だったことがわかった。
同調査は、税引き後の年収が上海市や北京市など4都市で12万元以上、成都市で10万元以上、南京市や武漢市などの21都市で8万元以上の中流家庭を対象とし、1月6日(金)~22日(日)に実施。今年は年収に減少傾向が見られた一方、多くの企業が年末ボーナスを支給したことで、半数以上の家庭の収入増加につながった。
そのほか市内の各企業で春節休暇明けの仕事始めに、多くの企業が現金を包んだ祝儀「紅包」や、菓子詰め合わせなどのギフトセットを従業員に配っていたことがわかった。「紅包」の金額については、縁起のいい数字を並べた8・18元から数千元のまで、企業によって様々。「紅包」を支給する背景には、毎年多くの従業員が春節休暇後も5日間ほど有給休暇を申請し、仕事復帰が遅くなることから、少しでも早く仕事を始めてもらいたいと言う狙いがある。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2017年2月17日発行号