家を売り購入した骨董品 鑑定額2000元で落胆

上海市文物局が近頃、骨董品の無料鑑定会を開催。ある男性市民が8万元で購入したという骨董品を鑑定したところ、2000元の価値しかないことが判明した。

上海博物館の専門家によると、この骨董品は「魂瓶」と呼ばれる副葬埴輪の一種で、三国時代から宋代まで民間で広く用いられていたと言う。男性が持参した「魂瓶」は宋の時代に作られた本物ではあるものの、現存品が多く葬儀品であることからコレクターに人気が出ず、質のよい青白磁のものでも1つ1000元ほどの価値しかないと話す。

これを受け男性は「十年前に骨董商からこの商品を買った際、数人の鑑定士に鑑定を依頼し、大変価値のあるものだと言うので、不動産を売って8万元で購入した。大変残念だ」と落胆している。

市では、男性のような骨董品鑑定士による詐欺被害が昨年で3000件発生し、被害額は1億5000万元に及ぶと言う。

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(写真は新浪より)

~上海ジャピオン2017年4月14日発行号

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