8月14日(月)、上海市の一部地域で、大気中の微細なチリによって可視距離が10キロメートル以下となる、煙霧と呼ばれる珍しい気象現象が見られた。これは、市内の大気中に蓄積した汚染物質によるもの。
大気中の汚染物質が蓄積する原因として、近年次々と建設される高層ビル群の影響が指摘されている。ビルの林立によって、市内に吹く風が抑え込まれ、大気中の汚染物質の拡散を防いでいる。
また都市部では、高い位置にある空気の層が低い層よりも高温という、温度の逆転現象が起きていることも別の要因として考えられている。
(8月15日)
~上海ジャピオン8月18日発行号より