上海市内の各軌道交通駅構内では最近、エスカレーターの歩行・走行を禁止していることがわかった。
軌道交通を運営する上海申通地鉄集団有限公司によると、今まではエスカレーターで歩かない人は右側に立ち、歩く人は左側を利用していたが、これを禁止。これからは左右どちらも立ち止まって利用し、必ず手すりを掴むよう指導すると言う。
専門家は、エスカレーターの片側歩行は、利用者が衝突する危険や装置の耐久性を下げる問題があると指摘。市では昨年、50歳の女性と8歳の児童がエスカレーターに乗っていたところを、無理矢理追い越そうとした男性が、女性に重傷を負わせた事故で、男性に約11万元の賠償を命じる判決が下されている。
なお天津市、江蘇省南京市、陝西省西安市でも同様の取り決めがなされている。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2019年4月19日発行号