上海市虹口区の内山書店旧跡で、文化人・魯迅の生誕140周年を記念し「1927・魯迅と内山記念書局」プロジェクトが最近始動したことがわかった。
同プロジェクトでは、敷地面積800平米の空間に芸術展覧やカフェなどを設置。同区関係者によると、魯迅は晩年の10年ほどを同区で過ごし、彼の多くの作品がこの地で生まれたという。一方の内山完造は、中日両国で書店経営者として成功し、中日文化交流に多大な影響を与えたとされており、今でも東京・神保町には、アジア関係の書籍を扱う「内山書店」が営業。魯迅と内山完造は当時、虹口区で盛んに交流し、魯迅が木版画サロンを主催し、そこに内山完造を主賓として招いたこともあるという。
ほか同区では「木刻講習所旧址」陳列館や「魯迅小道2・0」といった、魯迅にまつわる企画を実施中だ。(9月25日)
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2021年10月8日号