市内の一部レストランが、健康に悪影響を及ぼす可能性のある死んだ上海蟹を使用しているとして、市の食品監督部門が市民に注意を呼びかけている。主に問題となっているのは、蟹専門店ではない大衆食堂。
専門家によれば、死んだ上海蟹はアンモニア性窒素を発生するため、これを摂取した場合、嘔吐、腹痛、下痢などの症状を引き起こす怖れがある。
食品監督部門の担当者は、「シーズン到来に伴い上海蟹の水揚げ量が増加する中、死んだ蟹も多く出回っている。こうした蟹の一部の蟹肉や蟹みそは、加工食品として販売される傾向があり、主に露店や小さな食堂が購入している。」と話す。こうした加工食品には通常、水産品加工の衛生許可証が必要だが、同部門によれば、市内のほとんどの蟹加工食品は、許可証なしで流通しているのが現状だという。
(10月26日)
~上海ジャピオン11月3日発行号より