倒壊マンション事件の第一審 開発責任者2人に無期懲役

 市内で2009年6月27日、建設中のマンション1棟がまるごと倒れた事件で、
公金の不正流用や会社資産の横領容疑で逮捕された同マンションのデベロッパー法定代表人と
筆頭株主に対する第一審が、4月21日(水)市第一中級人民法院で行われ、
裁判長は2人にそれぞれ、無期懲役と政治的権利を終身剥奪とし、
さらに代表人に個人財産200万元の没収、筆頭株主に個人財産500万元の没収を言い渡した。
 同事件は、閔行区蓮花南路の淀浦河ほとりにある、蓮花河畔住宅地区で発生。
建設中のマンションが土台部分から根こそぎ倒れ、作業員の男性1人が死亡していた。
その後の調査で当局は、土砂掘削で土圧の不均衡を招いたことが倒壊原因とし、
手抜き工事の噂を否定している。 
 同裁判では汚職や公金の不正流用などについて争われ、裁判所は、2人が国家公務員の地位を利用し、
会社の資金4・4億元を不正流用するなどで、会社資産約3370万元を横領したと認定。
しかし、2人が自首し、横領金の返却を行ったことから、刑の軽減がなされた。
(4月22日)

~上海ジャピオン4月30日/5月7日号より

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