真理の旅手帖:エーゲ海クルーズ

海に浮かぶロマンと世界遺産の数々

 絵に描ける風景を見たい!娘の言葉で、決定した場所はギリシャ。昨年の10月、ドイツ経由でアテネへ飛び、3泊4日でエーゲ海の島々を旅した。
 まずは、プール付きのデッキで歓迎のランチ。夕方には、早くもミコノス島に到着した。港ではペリカンがお出迎え。真っ白な壁と風車が建ち並ぶ風景が有名だが、バカンスを過ごす人達のために、ブランドショップやお洒落なカフェが一杯だ。迷路の様な丘を上がると風車小屋の窓から沈む夕日が真っ赤に海を染めていた。船内ではダンスショーが毎夜開催、ギリシャ語や日本人スタッフによる折り紙レッスンなど盛り沢山だ。
 2日目、ロドス島に到着。あまり耳にしない場所だが、城壁に囲まれた旧市街を進むと、今にも中世の騎士が馬に乗って出てきそうな感動的な光景に圧倒される。ここは昔、聖ヨハネ騎士団が活躍した島で、旧市街全体が世界遺産に指定されている。街にはお土産屋や素敵なカフェが並ぶ噴水の広場もある。街のホテルでゆっくり1泊したくなる程見どころが一杯。午後はリンドスという古代都市を訪問。アクロポリスがある岩山の頂上からは、紺碧のエーゲ海が見下ろせた。
 3日目、パトモス島へ。「エーゲ海のエルサレム」と称される島であり、聖ヨハネの洞窟や修道院は世界遺産に指定されている。礼拝の邪魔にならないように見学した。
 午後、いよいよ最後の寄港地に着き、残すはエーゲ海最大の遺跡、トルコのエフェソス遺跡の観光だ。クレオパトラも歩いたという大理石の通りを抜け、大理石の図書館、アルテミス神殿跡などを見て回り、音楽堂で説明を聞いた。現地では日本語のガイドが居て非常に興味深い。その時突然、ソプラノの歌声が場内に響き渡る。その場にいた誰もが話を止め、1人の女性の声に耳を傾けた。その歌声は、その場にいる人々の心を捕らえ、一瞬時間が止まったよう。一般の観光客がその音響効果の素晴らしさを証明してくれ、この旅最後の思い出となった。娘もこの時が一番感動したと語っていた。
 船旅のメリットは部屋でくつろぎ、ショーを見ながら国境まで越えて観光できること。この旅はリゾートと遺跡が一緒なった、ヨーロッパの歴史文化を感じる旅だった。次回はアジアのリゾート、ランカウイ島へ。

詳しくは http://4travel.jp/traveler/mizube/album/

<今回利用した旅行社>
航空券:ウエスト駐在員ツアーセンター
アテネ往復(5月出発の場合)
6,400元~+税金(左記料金の制限条件については下記までお問い合わせ下さい)
TEL:5109-8282

船会社代理店:
ウィトップジャパン
TEL:03-3359-3746
info@witop.co.jp(メール&振込にて手配)
ペルラ号3泊4日 約20万円
(窓側3人分食事込み。レート、時期により変動)

~上海ジャピオン2006年4月21日発行号より

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