寧夏の地を横断
オレはウルフ、ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
甘粛省平涼を出発して、10㌔くらいか。黄土高原だから、道は砂や砂利が多くて黄色いな。
さらに5㌔ぐらい進んで、寧夏回族自治区に入ったぞ、まずは隆徳県だ。漢民族とイスラム族のほかに、満州族とチベット族が暮らしてるんだって。緑が多くてのどかなところだな。ガイドブックによれば、切り絵と刺繍が有名だって? 自転車を刺繍したTシャツでも売ってたら買おうかな。
途中で高速道路と合流したぞ。静寧県が見えてきた。この自治区を代表するリンゴの栽培地らしいけど、確かにさっきから周りはリンゴ畑ばっかだな。ちょうどのども乾いたし、ここでひと休みするか。すいませ~ん、リンゴくださ~い♪
ジャガイモの郷
この312号、静寧県を通過したらまた甘粛省域に戻って、その先は山道になってるのか。ふ~、坂がかなりキツイけど、ヒルクライムの練習だと思って乗り切るぞー。お、「九龍山」と道教の寺院らしきものが見える。
道を下ったら、定西市に入った。上海にも定西路があるけど、ホンモノはココってわけか。静寧県がリンゴの郷なら、定西市はジャガイモの郷。のどは乾いてるけど、さすがにジャガイモじゃな~。
今日はかれこれ200㌔近く走ったな。足も悲鳴を上げてるし、近くに宿を取って、ジャガイモ料理「洋芋站站」で腹ごしらえしよう。明日はちょっと遠いけど「秦代長城」と「仁寿山」を見に行くぞー。
まだ甘粛省のど真ん中。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2015年4月3日発行号