ゴーイング☆ハイウェイ~国道321号㊾

576ゴーイング-1

576ゴーイング-2

龍文化の都へと誘われ

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。

目的地の成都まで残り500㌔を切ったぜ。この調子なら明日中には成都に着けるな! とりあえず今日は、昼までに通称〝中国龍文化の都〟と呼ばれる泸県に着くぞ!

よっしゃ、泸県に到着。ここは、紀元前西漢の時代から2000年以上の歴史があるんだ。それにしても龍の都だけあって、街の至るところに龍を模った建築物があるな。「龍脳橋」に「宋墓石刻」…、ん「玉龍湖」!? ああ、湖が龍の脚に似ているだけか。てっきり龍の生息地か何かと思ったぜ。それからここには、あの有名な中国画「流民図」に登場する「玉蟾山」があるんだ。千手観音彫刻は圧巻の迫力だな。龍文化や仏教文化にも触れたことだし、先に進もう!

漢族民と客家人の共存

56㌔しか進んでないけど、隆昌をぶらぶらしていくか。ここには、漢民族の中でも独自の文化や言語を持つとされる客家人も多く住んでいるらしく、客家語を話す人も多いんだってさ。ひと口に中国と言っても、いろんな言葉、いろんな方言があって、言葉の多様性が中国の魅力でもあるんだよな。客家語をぜひ聞いてみたいな~。どこかにいないかな。おーい! シーン…。ま、また別の機会にね。

この街は漢族の伝統建築物が数多くあり、国家AAAA級地区にも選定されているんだ。清朝時代に建てられたものが多いんだって。そのせいか、市内の至る所に「石牌坊」と言われる、人物の功績や名声を記念した石造物が多いんだ。こういう時代背景を学べるのも旅の醍醐味ってもんさ。

この道の最終地点である、西の都成都まで残り260㌔。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!

 

 

576ゴーイング-3

 

~上海ジャピオン2016年04月22日発行号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP