天津市で沢ガニ釣り
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。朝晩はかなり涼しくなったし、夏も終わりだな。涼しくなった分、暑さで体力を奪われることもなくなったから、スイスイと漕いで行くぜ。
よっしゃ、天津市の北東部、寧河区に到着。本当は市の繁華街、河北区なんかの街並みを楽しみたかったんだけど、今走っている205号線はうまい具合に中心部を逸れているんだよな、ガックシ。でも、寧河区は東北平原に面していて緑が多いんだ。だんだんと秋めいてきたし、自然の景色もキレイだな。
あれ、あそこのおっちゃん、川に入って何やってるんだ? ちょっと見に行ってみよう。おお、沢ガニがたくさん釣れてんじゃん。このカニは「七里海河蟹」って言うのか。よく見ると、釣りをしてるおっちゃんがほかにもちらほらいるし、水鳥もたくさんいるな。みんな今日のメシを狙ってんだな。
公園がライトアップ
寧河区を出発してから一体何時間経ったんだろうか…再び河北省に突入、黄骅市に着いたぞ! 河北省は、北京市と天津市、2つの直轄市の周りをぐるりと囲んでいるから、河北省の地理ってCの字みたいな形になっているんだ。
寧河区から200㌔近く漕いだし、時季的にも日暮れが早くてもう薄暗いな。そうだ、確か「黄骅南海公園」は夜にライトアップされるんだったな。ちょっくら見に行ってみるか。
そう言えば、明日から国慶節なんだな。何億人もの人が大移動するらしいけど、どうか道が混みませんように。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年09月30日号