旅も残り500㌔に
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。総距離3000㌔のこの旅も残すところあと501㌔。中国南部の方まで来たから、だいぶ暖かいな。温度の低い時でも12~13度はありそう。バイクで走って身体を動かしているのもあって、何だか調子がいいぞ。
ついにこの旅最後の省…広東省は梅州市に到着だ!この辺りには客家人が多く暮らしていて、彼ら独自の家屋が点在しているらしいんだ。客家人の家の造りは地域によって違うんだけど、梅州市辺りだと今目の前に見えるみたいに、中庭をぐるりと取り囲んでいるドーナツ状の家が多いんだって。へえ~「客家囲屋」ってちゃんと名前も付いていて、中国五大建築様式の1つにも数えられているのか。どうしてこういう形にしたのか気になるな、上海に戻ったら調べてみよ。
客家人の肉料理を堪能
よっしゃ~、順調に次の街、興寧市に着いたぞ。この辺りにも客家人が生活しているんだけど、こっちの家屋は円形じゃなく、長屋の集合住宅みたくなっているんだ。40㌔も離れていないのに、家の形が変わるなんて不思議だな。
よし、腹ごしらえにしよう。興寧市では、客家料理が有名なんだ。やっぱり肉を食いたいから「梅菜扣肉」を注文っと。「梅干菜」っていうからし菜類の漬け物がアクセントになって、豚バラ肉がサイコーにウマい! これだけで白米を何杯でもイケるぜ。
客家料理を腹いっぱい食べて大満足。今日は早めに寝て、明日で205号線を走破するぞ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年12月23日発行号