杭州で小籠包に舌鼓
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。春節で国民大移動のこの時期、40日間にのべ30億人が移動するとかしないとか…旅先で人の波に巻き込まれないといいな。ひとまず浙江省の省都、杭州市へ向けてレッツゴー。
無事に到着っと。うわ~市内には人が溢れているな、ちょっとウンザリ。観光はパスして、昼メシを食べてさっさと出発しよう。杭州と言えば、ブタの角煮「東坡肉」が有名。上海の「紅焼肉」と似ているんだけど、醤油とたっぷりの砂糖で煮込む前に表面をカリッと焼き上げるのが杭州版ってことらしい。うん「東坡肉」も、トロットロで口に入れた瞬間に崩れる感じ、そしてこの甘味は紅焼肉にも負けず劣らずウマいな。そうそう、あとは、杭州版小籠包「知味小篭」も注文しないと。薄い皮から肉汁がジュワッと溢れ出てきて、美味と言ったらない。いや~、大満足のひと時だったぜ。せっかくだから、時季外れだけど秋にやってくる大逆流が有名な「銭塘江」に架かる大橋「銭塘江大橋」を通っていこう。
浙江省の秘境に感激
さすがに食べ過ぎてお腹たぷたぷ…漕ぐのがツラかったぜ。ともあれ、次の桐慮県に着いたぞ。ここは杭州市に属する県なんだけど、ここまで来ると人混みもないし、静かでのびのびと走れるな。緑が多い中でもオレのオススメは「白雲源」で、浙江省と四川省に跨る山脈「龍門大脈」の山々から湧き出る水が流れているんだ。一口飲んでっと…プハ~! 冷たいし、天然の水はやっぱりサイコーだ。ここ2日はいい感じで進めているな。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年2月3日発行号