ゴーイング☆ハイウェイ~国道320号⑦

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受け継がれる陶器文化

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。ハクモクレンや梅の花、早咲きの桜まで咲き始めて、すっかり春爛漫って感じ。冬休みを目いっぱい使ってこの国道を完走しようと思ったんだけど、まだ半分も走ってねえぞ、急がないとな。

と言うわけで、高安市ともオサラバだ。しばらくは高速鉄道の線路と離れて、ゆる~く南下していくぜ。お、国道に沿って点々と、陶器の会社が建っている。高安市の博物館で見た通り、この辺りは陶磁器造りの文化が脈々と受け継がれているんだろうな…。

ゲッ、また道が二股に分かれてんだけど!?何だよ~、オレ優柔不断だから、いちいち迷っちまうぜ。右か左か…。よし、左に決定。ゴー!

 

春のデザートに舌鼓

やった、次の街、宜春市が見えてきたぞ! 宜春市も結構デケェ街で、大きな川や湖、公園がたくさんあって住みやすそうなところだな。とりあえず腹ペコだから何か食い物…何だアレ、「野菜粑粑」なんて変わった名前の餅が売られてる。1つ購入っと…ん~、中にアンコが入っていて、ヨモギ餅みたいで美味。上海で食べた「青団」に似ているな。春らしいデザートだ。

さっきの売店のおばちゃんに聞いたんだけど、ここの観光名所と言ったら、市中心から15㌔ぐらい離れたところにある「明月山」なんだって。温泉があるし、寄り道して行こうかなぁ。おばちゃんは、アンタ見たいな若者は遊歩道「烏雲崖」にチャレンジすべきよって言ってたけど…うわっ、断崖絶壁に細い木の通路がへばり付いている、高所恐怖症は絶対行けないスポットじゃん。やっぱりパス、真面目に国道走ろう。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!

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~上海ジャピオン2017年3月17日発行号

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