ギネス級の巨大な滝
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。安順市中心から少し南に進んだところにある集落を訪問。ここには古代中国にあったとされる国「夜郎国」の王を祖先と崇める民族の人が暮らしているらしいんだ。この人たちは「蒙正苗族」と自称する苗族の一派なんだって。夜郎国王は竹から生まれたという伝説があることから、竹を大事にしていると聞いたけど…お、女性の頭に竹の髪飾りが差してあったり、家の前に竹の飾りが置いてあったり。それに集落には国王の末裔という爺ちゃんが住んでいるらしいぞ。なんかRPGゲームに出てきそうなミステリアスな集落だ。
よし、もう1つ国道沿いに観光スポットがあるから行ってみよう…うっわ、スゲー迫力の滝!ここ「黄果樹風景名勝区」は、世界一規模のデカい滝ってことでギネスにも登録されてんだ。ゴウゴウという音、あちこちに流れる滝、滝、滝…自然の驚異を感じるぜ。
雲南省最初の街は
ひ~、さっきの滝を抜けたら急に道路がU字に曲がってて、7㌔も遠回りさせられちゃった。でも苦労の甲斐あって(?)、ついにこの旅最後の省、雲南省に入ったぞ!いや~、長かった~。雲南最初の街である曲靖市は、ザ・大自然って感じの街だな。一面に広がる大草原や菜の花畑が観光スポットらしい。とりあえず今日は疲れちゃったからメシにしよ。ここの特産は、この辺りで開発された新種の黒ブタ「大河烏猪」と、テニスラケットみたいに大きなハム「宣威火腿」。イイねぇ、肉食男子のオレ向きだわ、ガッツリ食べてスタミナ付けよう。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年5月19日発行号