ママ、パパ! ちびっこと遊ぼう!!

 ママ、パパ! ちびっこと遊ぼう!!

上海には親子一緒に遊べる場所が少ない、という声をよく聞く
そこで今回、特に乳幼児中心のちびっこが遊べるスポットをピックアップ!

いつでも楽しめる室内に限定し、ママ・パパの体験談も交えてご紹介する

【キッドタウン】
ごっこ遊びの天国
多彩なプログラムも

小さい子を持つ親にとって、あり余る子どものエネルギーを発散させる場所探しは悩みの種。しかし上海でも、親子一緒に遊べる場所は意外に多い。
 そのひとつが、虹梅路の「キッドタウン」だ。中へ入ると、そこには学校、スーパー、病院などの模型が並んだカラフルな室内広場が目に入る。それぞれの建物には、場所に応じたオモチャがぎっしりで、子どもはスケールの大きな〝ごっこ遊び〟に興じることができる。
 


このタウンスペースに加えて、キッドタウンには絵画、読書、建築、パーティーのスペースがある。
各スペースの設備は充実していて、例えば絵画スペースには、防水スモッグや服に付いても口に入れても大丈夫な絵の具が用意されており、壁には自由に絵が描ける大きなガラス版が貼ってある。
 「安心のため、オモチャは毎日消毒し、各スペースには空気清浄機と消毒液も完備しています」。
そう話すアメリカ国籍のオーナー・ティナさんは、自らも子どもを持つママ。もちろん施設内には、授乳室&オムツ替えスペースも設置した。
 取材中に、ちょうどキッズヨガ教室が始まった。欧米系、アジア系、そして日本人の子どもが集まり、見よう見まねで先生のポーズをなぞっていた。
キッドタウンにはこのほか、人形劇、料理、音楽など多彩な無料プログラムが毎日数回ある。
ぜひ事前に時間を確認して、親子で楽しいひと時を過ごしたい。

【対象】6カ月~7歳
【設備】授乳・おむつ換え用の個室、ドリンクフリーサービス、スナック・ジュース販売コーナー

【料金】120元(子ども1人+大人2人まで、途中出入り自由)
言語:英語、日によっては日本語

【言語】英語(日によっては日本語)

【備考】・大人の付き添いが必要
・子ども1人100元、大人1人50元で追加可
・子どもが6人で来場すると15%引き
・毎日のプログラムは追加料金なしで参加自由(時間割はサイトで確認できる)
・別料金で、バースディパーティを企画できる
・月ごとに大きなイベントがある(今月は11月24日に「感謝祭イベント」あり)

 ちびっこへの配慮が嬉しい

【上海虹文庫】
絵本と児童書がずらり
読み聞かせ会も開催

海外で手に入れるのに苦労するもののひとつが、絵本。でも大丈夫、約4000冊の蔵書を抱える日本語児童書図書館「上海虹文庫」は強い味方だ。
 古北マンションの一室を利用したスペースが、週2回の開館日には親子連れで賑わう。対象年齢ごとに分かれた本棚は、親子一緒に探しやすい。
 


運営は全てボランティア。スタッフの日置さんは「親子で楽しめる、ホッとする空間を目指しています」と微笑む。
毎週ある、絵本の読み聞かせ「おはなし会」もそんな魅力のひとつだ。
本を手に取ると、透明カバーの付いた状態の良さに驚く。
随時汚れを確認しているという手間ひまに納得だ。日本の絵本を借りる喜びを親子で味わおう。

【対象】乳幼児~小学生
【設備】トイレ、授乳・おむつ換え可能
【料金】年会費300元
【言語】日本語(中・英語の本もあり)

【備考】・1回の貸し出しは5冊まで
・「おはなし会」の詳細はサイトで確認可
・4周年イベントとして11月16日(金)17日(土)オープンライブラリー、24日(土)古本バザーあり。参加無料。
現在古本(絵本・児童書)の寄付を募集中。


【フェリエ スイミングスクール】
6カ月からのベビークラス
親子で水中エクササイズ

キャッキャとはしゃぐ赤ちゃんの声が、28㍍の広い室内プールに響く。
スポーツ教室「フェリエ」が運営する水泳ベビー教室には、現在14組の親子が通っている。
 


日本の水泳教室で6年の指導経験がある沈コーチは、「施設は新しく衛生面も安心です。
ベビークラスの水深は1㍍。水中歩きはエクササイズにも最適ですよ」と、笑顔で紹介する。
 教室では、赤ちゃんを水に慣れさせつつ、まねっこ遊びなどを取り入れた40分弱のプログラムを進行。
その後温水プールに移り、おもちゃ遊びなどで体を温めて終了。
赤ちゃんは泣くこともなく、気持ち良さそうに水に親しんでいた。
親子の運動も兼ねて体験してはどうだろう。

【対象】6カ月~2歳
【設備】シャワールーム、ロッカールーム、子ども専用プレイルーム
【料金】入会金250元、1回180元(月2回以上の予約で1回150元)、保険料25元(入会月から3カ月は無料)
【言語】日本語
【備考】・受講時、ベビーは水中用オムツを着用(販売あり)
・100元で体験レッスン可能

 親子で楽しむ上海生活

【♪ママと一緒にパンダうさぎコアラ♪】
歌って踊って1時間
ママ同士の交流も盛ん

 「おはようございます!」と元気な声で、リズム遊び教室「♪ママと一緒にパンダうさぎコアラ♪」が始まる。
乳幼児とママが、音楽に合わせた体操や読み聞かせなど豊富な内容で1時間を過ごす。
週に5日、市内4カ所で開催されているので、参加も便利だ。

 


日本で8年幼稚園に勤めたベテランの高屋久美先生は、「モットーは大好き・笑顔・元気。
5年目ですが、今まで1300組との出会いがありました」と話す。
ママの大切な交流の場にもなっているようだ。
取材したクラスは、子どもたちが歌い踊る中、ママ同士も談笑する和んだ雰囲気だった。
教室というよりサークル気分で、気軽に参加してみたい。


【対象】0歳~3歳
【設備】授乳、オムツ替えなどは教室内で可能
【料金】1回50元(入会金なし)
【言語】日本語
【備考】・参加には事前の連絡が必要
・0歳児はベビーマッサージ、1~3歳はリズム遊びとなる
・親子のスキンシップが目的のため、アイさんと子どもでの参加は不可
・各クラスは年齢ごとに分かれている(メールか電話で問い合わせする)


【上海児童博物館】
宇宙にハイテクの不思議
好奇心をくすぐる展示品

ピラミッド型の未来風建物に入れば、愛嬌ある目玉キャラクターがお出迎え。2階建て、7つの区画を持つ「児童博物館」は穴場の子どもスポットだ。
 区画のテーマは、宇宙、月面、情報技術など、子どもが喜びそうなものばかり。船の沈没ゲームや3択クイズなど、頭と体を使う工夫が多く、毎日4回プラネタリウムも上演される。
 

2、3歳のちびっこには、病院、劇場、農場などが再現された「相互探検区」がお勧めだ。
「児童読書区」では、毎週末、絵本の読み聞かせイベントにも参加できる(別料金)。
 去年改装されたばかりなので、館内は真新しい。
平日なら人も少なく、日本人ばかりの空間に飽きたとき訪れてみたい。

【対象】2歳~小学生
【設備】トイレ、売店
【料金】20元(大人、子どもともに同額)
【言語】中国語
【備考】・プラネタリウム上演は、10:45、13:10、14:30、15:45の計4回で、時間は12分(客が少ない場合は中止)
・読み聞かせイベントの会員費は月120元から(会員になれば博物館の入場料は無料となる)

~上海ジャピオン11月9日発行号より

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