春到来・上海の日本人リーグ

3月――。日本ではJリーグが既に開幕、プロ野球も間もなくオープンを迎える。
そして、上海でも野球、サッカー、バスケなど日本人スポーツリーグが開幕ラッシュ! 
それぞれの昨季優勝チーム代表者に上海での団体スポーツの魅力を聞いた。

野球篇


日本人の全国大会も
野球文化のない中国で

毎週日曜日朝7時半。中山公園駅からタクシーで北西に約20分、市内でも数少ない野球場「上海体育宮」に、同じユニフォームに身を包んだ約30名が揃う。学生、社会人、初心者、経験者。上海日本人軟式野球連盟2007年秋季リーグ優勝を果たした日本人野球チーム「シーホース」のメンバーだ。

 同チームのキャプテンを務める品田辰朗(31歳)さんは1年半前、上海駐在と同時に、同僚の紹介で現チームに加入した。「毎週朝早くて大変? 仕事がきつかった週とか、もうちょっと寝させて…と思う日も確かにありますよ(笑)。でも行けばみんながいるし、やっぱり楽しいから」。
 とはいうものの、上海で野球をやるのは、実は簡単なことではない。中国では2002年にプロ野球が成立し、上海にもプロチームができたものの、野球の裾野はまだまだ狭いのが現状だ。「野球場も少ないし、野球道具を取り扱うお店さえないんです。だから、道具は全部日本に帰った時に持ってくるんですよ」。

 そんな中で、日本人の野球チームはリーグに加盟しているだけでも1部、2部合わせて12チームある。日本人野球リーグが上海の野球シーンを盛り上げているといっても過言ではない。「だからこそ、野球人口を増やしたいです。中国人の人にももっとやって欲しいし、日本人でもやりたい人はどんどん参加してほしい。実は日本人リーグの全国大会もあるんですよ」。
 北京、大連、広州、上海からそれぞれ代表チームが集って、日本チームの中国一を決める大会だ。日本人の野球熱が中国に感染する日も、遠くないのかもしれない。

サッカー篇


王者奪還成功
原動力はチーム一丸

 日本人の草サッカーチーム「上海ナンカツFC」は、上海在住日本人のアマチュアサッカーリーグ「ZOOリーグ」で昨季2度目の優勝を果たした。
 「去年はみんなで『王者奪還』を目標にしてたからそりゃ嬉しいよ。ZOOリーグは交流が目的だから、他チームから勝ちにこだわりすぎとも言われちゃったけど」。上海6年目となるチーム会長の坂本大輔さん(32歳)は、チームの創設から携わった。「日本で会社を辞めて留学で来たんだけど、日本でもずっとサッカーやってたからやっぱりやりたくなったんだよなぁ。最初は留学仲間と2人で寮の前で蹴り始めて。で、人集めようっていって、ホームページ作ったり、ポスター作って日系のお店に貼らせてもらったりして募集かけたわけよ」。
 効果は上々で問い合わせは多かったが、いざ始めようとグラウンドを借りたら、なんと2、3人しか集らなかった。コートを借りるには、1時間600元はかかる。めげずに声をかけ続けると、だんだんと毎週人が集るようになっていった。
 チーム創設の翌年、上海在住日本人の間から日本人リーグ創設の声が上がり、2005年にリーグスタート。初年度は社会人をメインとした6チームが参加。お互いのレベルも手探りのまま、終わってみればチームは優勝していた。「びっくりだよ。学生と練習試合してた頃は弱いと思ってたからさ」。しかし翌年は他チームのレベルも上がりチームは王者転落の憂き目を見る。そして3年目、悔しさをバネに再び優勝カップを手にした。
 間もなく開幕する2008春季リーグ。上海各地のサッカー場で、仕事を忘れた熱い戦いが再び繰り広げられる。

バスケ篇


個人個人が筋を通すこと
楽しくもストイック

上海には数多くの日本人スポーツチームがある中で、バスケは意外に少なく、社会人チームは2チームのみ。そのひとつ「上海MASSA」は、1994年頃から続いてきた古参のチームだ。アジア各都市対抗の日本人バスケチームの交流試合にも毎年参加している。
 「海外っていう地でメンバーの出入りは多いけど、よくまとまってるね。入れ替わりのある文化だから、排他的じゃない。社会人で本当にバスケしたい人なら誰でも歓迎。バスケは紳士淑女のスポーツですから、一同毛並みが違います…」。
 エースの鈴木徹さん(35歳)は、チームについてこう話す。鈴木さん自身は、10歳でバスケを始め、実業団チームにも所属していた。25年間ずっとバスケ漬けの人生だ。ただ、3年前に上海へ赴任した時に、半年間バスケから離れた時期があった。「もうやめるんだなぁと思ってた。散々やったし。でもずっとバスケ中心の生活だったから、プライベートのスケジュールの立て方を知らない。他のスポーツは、身体もバスケ仕様になってるし、今さらやる気もない。で、結局今のチームを見つけてバスケを再開した」
バスケをやらなかった半年間、暇ではなかったが週末は何をしていいか思いつかなかった。今のチームには下は20歳から、上は49歳の日本公認審判員まで、初心者はいないものの、ブランクや経験年数の違う色んなレベルの人がいる。人によって感じ方に差はあるものの、毎週日曜午後5時間の練習量は決して少なくない。それでも、毎週20人は集まる。
 楽しくもストイックに。強さの先にある楽しさを目指して、これからもパスをつないでいく。

上海でスポーツ大会

上海日本人軟式野球連盟

1999年9月より発足した同連盟は、現在1部リーグ、2部リーグ合わせ全12の日本人アマチュア野球チームが加盟。チームによってレベルは様々、初心者が参加するチームもある。練習は、ほぼ試合のみ参加のチームもあれば、週1回毎週練習するチームもある。
 大会は、春季3月~5月、秋季9月~11月を目処に総当りのリーグ戦を開催。2008年度春季リーグは3月8日(土)に開幕を迎えた。また、中国全土における軟式野球を通じた日本人同士の交流もあり、上海では年間総合優勝チームが上海代表として、北京・大連・上海の各代表チームが参加する全国大会に参戦する。2008年度は、7月に大連で開催予定。

※詳細は下記ホームページまで
http://shanghaibaseball.sakura.ne.jp/index.shtml

ZOOリーグ
2005年4月より発足した同リーグは、現在加盟チーム数8チーム。主に社会人チームで構成される。
 サッカーを通じて上海を始めとする中国での異業種間交流を深めることを最大の目的とし、3月のリーグ開幕から11月まで、全チーム2回の総当りによるリーグ戦を開催。各チームにつき隔週で全14試合を行う。このほかクリスマスカップなどのワンデー大会も実施している。
 各チームについては、レベルや年齢層も様々で、初心者の参加も比較的容易。リーグ開幕中をオンシーズンとし、オンシーズン前後を含め多くは週1回の頻度で練習を行っている。オフシーズンの練習はないところがほとんど。

※詳細は下記ホームページまで
http://zoo-league.net/top.shtml


上海カップ
 上海で行われる日本人のみのバスケットボールのワンデー大会。社会人チームと学生チームの交流を目的とし、夏と冬の年2回開催が恒例となっている。参加チームのレベルは比較的高く、学生時代にの部活として経験を持つ人がほとんど。
 また、上海にはSIBL(上海国際バスケットボールリーグ)という中国人チーム、外国人チームなど8チーム前後が参加する国際大会が年3回開催されており、左記社会人チームも参加している。
 さらに、「アジアカップ」というアジア各都市の日本人のアマチュアバスケットチームによる国際交流試合もあり、4年前より毎年3月頃に開催さている。上海からは「上海MASSA」が参戦している。

※問い合わせは各チーム連絡先まで

ちょっと運動したい時

①盧湾体育館
肇嘉浜路128号(×瑞金二路)
6467-5358
9時~22時
バスケットボール150元/時間、
サッカー500元~(半面)/時間など。

②静安区体育館
威海路681号(×茂名北路)
6258-7787
8時~10時
バドミントン場40元~/時間

③上海八万人体育場
天鑰橋路666号(×零陵路)
6426-6666
6時~22時
テニスコート40元~/時間
※予約は現地のみで受け付け

④源深体育中心
浦東新区張楊路1458号(×源深路)
5860-2330
7時~22時
テニスコート110元~/時間、ほかにサッカー場、卓球場などもある

※コートは事前予約がベスト。基本は中国語での対応となっている。

~ジャピオン3月14日発行号より

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