上海韓式SPAの祖
上海のコリアンタウンと呼ばれる呉中路エリアで、
2006年に創業、今や最大級の
韓国式サウナ・スパとして知られる
「New Star(紐斯桑掌会所)」。
昨年、天山路にできた2号店がまだ記憶に新しい中、
なんと今年1月、浦東新区に3号店をオープンさせていた(写真①)。
汗蒸幕でデトックス
受付左にある階段を下りていくと(写真②)、
広い脱衣室。
大浴場には、20ほどのシャワー・洗い場が
左右に振り分けられている。
ここでうれしいのが、座って身体を洗えるスペース。
日本人には、やはりこのスタイルがなじみ深い。
メインの浴槽には、
韓国風東屋のような装飾が施される(写真③)。
お風呂、サウナ、お風呂…と繰り返し、
今度は休憩室へ。
床暖房(オンドル)完備なのでほんわり暖かい。
眠気を誘われたら、抗うことなく昼寝を楽しもう。
しばしの休息後は、韓式スパの醍醐味ともいうべき、
「汗蒸幕(ハンジュンマク)」へ(写真④)!
これは韓国の伝統的ドーム型サウナで、
約600年に渡って愛されているのだとか。
身体を芯から温めて汗をかき、
体内の毒を排出するという。
館内にはそのほか、韓国料理店やシアタールーム、
マッサージに屋内外プールまで備える。
韓国料理に飽きたら、
向かいの日系スーパーを利用するのもオススメ。
ちなみに、天山路の2号店では、
許可の関係で目下20時~朝8時の間、
外国人の入館を断っているそうなので注意しよう。
Info
紐斯桑掌会所(東綉路店)
住所 浦東新区東綉路288号(×梅花路)
TEL 5838-7771
入浴料 88元
営業 24時間
URL www.shnewstar.net
アクセス 4、6号線「藍村路」駅2番出口より徒歩約15分
日本のスーパー銭湯
上海で初店舗展開
店舗数日本一と言われるスーパー銭湯チェーン「極楽湯」が、
今年2月、ついに中国1号店をオープンさせた。
日本でヘビーユーザーだった人も多いかもしれないが、
上海店では、床面積が日本の店舗の約6倍という、
超巨大レジャースパ施設なのだ(写真①)。
場所は浦東新区の東部、最近日本人居住者が
続々増加中という金橋エリア。
日本人スタッフが来海し、約1年前から準備を進めてきた。
その流れは、テレビ東京の番組『ガイアの夜明け』
今年2月5日(火)放送分で紹介されている。
解放感に包まれる
館内は作務衣で
館内に入ると、まず目に入るのは
広く吹き抜けになったロビー(写真②)。
建物に入ったはずなのに、
これほどの解放感を味わえるというのが不思議なほどだ。
入口で靴と番号札を交換したら、
まっすぐ受付に進む。
そこでさらにロッカーキー、館内着札と取り換えて、
今度は左手のカウンターにて、館内着を借りる(写真③)。
館内着は8種類(うち1種はVIP専用)あり、
男女兼用。
作務衣スタイルなので、日本人には心地よく、
外国人なら目にも楽しい(写真④)。
館内着を持って脱衣所へ。
ロッカーは幅が広めに作られており、
上下段ともに使いやすい(写真⑤)。
準備ができたら、いざ! 出陣!
こだわりの水質
9種の浴槽を楽しむ
日本と中国で、何が異なるかというと、
挙げられるのが「水質」である。
中国の水は硬水だが、9つの浴槽に張られているのは、
日本人になじみ深い軟水だ。
「軟水機」を通した水を絶やさず、
かつ1時間に1度の水質検査も行う。
なるほど、湯上り肌の柔らかさに
定評があるというのも納得の徹底ぶりだ。
四季折々の木々や天然石を効果的に配置した
「露天岩風呂」(写真⑥)、
微細な気泡が絹のような肌触りを作り出す「絹水素風呂」、
血液やリンパの巡りを促すという
「高濃度炭酸風呂」などなど、浴槽は実に多彩。
中でも、1人1個の「壺風呂」にのんびり浸かれば、
「は~極楽極楽」という声が思わず出てしまうほど、
心も身体も温めてくれる(写真⑦)。
また、40人以上が利用できる「タワーサウナ」や、
代謝促進が期待できる「塩釜風呂」も利用してみよう。
入浴後のうたた寝
岩盤浴でスロー発汗
お風呂を楽しんだ後は、3階の休憩スペースへ。
フレッシュジュース(30元)や
ビール(22元~)を飲みながら、
テレビ付きのリクライニングシートで
ひと休みするもよし(写真⑧)、
和洋中がそろったレストランで
腹ごしらえするもよし(写真⑨)。
さらに疲れを癒したい、身体を芯から温めたい人は、
2階の岩盤浴へ行ってみよう。
こちらの岩盤浴は、全7種(写真⑩)。
温度や効能によって分けられた7室に、
七福神の名前が配され、うち1つは女性専用。
着衣とはいえ、男性がいると
落ち着かないという人への配慮もバッチリというわけだ。
高温サウナが苦手な人でも、
無理なく汗をかけるのでオススメしたい。
そのほか、マッサージやヘアサロン、
ネイルサロンにエステまで完備する。
〝癒し〟をテーマに、あらゆるニーズに応えてくれる。
現状、1日当たり約1000人が
訪れているとのことだが、混雑を感じさせないほどの広さ。
今後も、市内での店舗展開を検討中とのこと。
次なる進展は浦西エリアかも!?
ぜひ期待して待とう。
Info
極楽湯 碧雲温泉館
住所 浦東新区新金橋路600号(×金蔵路)
TEL 3875-1245
営業 11時~24時(3/23~は~24時)
入館料 128元
アクセス 6号線「金橋路」駅からタクシーで約10分
アジア風スパリゾート
上海市は南の外れ、松江区の南西部に、
昨年10月オープンした「雪浪湖度假村」。
敷地面積約93万平方㍍を誇る、
大規模スパ・リゾートだ(写真①)。
敷地内には、ホテルにスパ、プール、
アスレチック施設をそろえる。
スパにも、女性向けのリラクゼーションエステがあったり、
プールサイドではカクテルを楽しめるバーがあったりと、
東南アジアリゾートを彷彿とさせる。
とはいえ、日帰り入浴も可能なのでご安心を。
浴槽は、高麗人参湯にドクダミ湯などの漢方風呂、
ラベンダーにココナッツミルク、バラ、
ハチミツなどのアロマバス、
また湖を望む露天風呂やドクターフィッシュバスまで、
その数なんと全30種!
日本のアニメ映画『おもひでぽろぽろ』で、
子ども時代の主人公が歓喜した温泉も
顔負けの数だ(写真②③)。
なお、露天など一部は水着着用のこと。
会議とレジャーをセットで
ホテル内にはレストランや会議室、
大宴会場もある。
客室は、VIPやスイートから、ビジネスルームまで、
6グレードで全150室。
どの部屋もバルコニー付きなので、
西向きなら陽が落ちるのをゆったりと眺められる(写真④)。
また屋外には、ボルダリングやサバイバルゲームも用意。
これまで、日系企業も多く利用しているとのこと。
新製品の発表会をメインに、宴会の後は、
お風呂にプールにサバゲーにと、
レジャーに興じるのもいいのでは。
1日ではもったいない、という人は、
連休を利用して、ぜひ堪能していただきたい。
Info
雪浪湖度假村
住所 新浜鎮胡曹路699弄100号(×之根路)
TEL 5101-6060
営業 9時~22時半
入場料 138元(土日は168元)
アクセス 9号線「松江南」駅3番出口より、タクシーで約15分
~上海ジャピオン2013年3月22日号