温泉旅行へ行こう!

娯楽も健康効果も充分
中国式温泉リゾート!

寒さの厳しい上海の冬、日本人なら、ふるさとの温泉が一層恋しくなる時期…。
そこで、今回は上海から片道約3時間で行ける南京の郊外にある温泉リゾート「湯山頤尚温泉度假村」を徹底ガイドします!

国内4大温泉区の一つ 「湯山温泉」

中国4大温泉療養区の一つとしてもその名を馳せる南京の「湯山温泉」。古くは約1500年前、南朝梁の時代に「聖なる泉」と称され、孫文がその著書「建国方略」の中で賞賛した地でもある。また、蒋介石の別荘があることでも知られている。泉質は硫酸カルシウム泉で、源泉の温度は40度~65度。人体に有益とされるミネラル分を約30種以上含み、皮膚病、関節炎、神経痛などに対して治療効果があるという。
「湯山頤尚温泉度假村」では、「トルコの小魚温泉」、「花温泉」、「酒温泉」、「ローマ温泉」、「漢方温泉」…。約50種の特色ある露天温泉を家族、友達、恋人同士ではしゃぐもよし、男女別の室内温泉でまったり浸かるのもよし。さらに、各種マッサージやスパ、アロマの砂風呂なども満喫できる。バラエティ豊かな種類の温泉で娯楽性はもちろんのこと、天然温泉の健康・美容効果を充分に期待できる。それが、中国式温泉リゾートだ。
さらに、上海からのアクセスの便利さなどが加わって、週末の午後は特に、近場から旅行者やカップルなどで賑わいを見せている。

中国式温泉リゾート

広々としたエントランスを入ると、まずはフロントで148元の入場料を支払い、ロッカーのキーとなるブレスレットを受け取る。施設内随所で、楽係員が笑顔で丁寧に案内してくれ、お茶やジュース、フルーツなども無料で提供されている。飲み物を片手に温泉にゆっくり浸かることも可能だ。マッサージや、スパなどで別消費が発生した場合は、全てキーに記録されて、最後に精算するシステムとなっている。
キーを自動の改札式の入り口にかざし、更衣室へ。温泉に水着着用で入るのが中国式。自分で用意してこなっかた人は、無料で貸し出し用の水着を利用することも可能。また、その場で新品のものを購入することもできる。
着替えたら、シャワーを浴び、バスタオルを羽織っていざ温泉へ! では、次のページで特色ある温泉の数々を一挙紹介!

バラエティ豊かな温泉の数々

異国情緒も味わう ローマ・トルコ・バリ島

 露天温泉のエリアでは、まず古代ローマ宮殿の建築様式風の造り「ローマ大理石浴区」が現れる。大理石のミネラル分が天然温泉に溶け出し、より健康効果が高まるという。また、両側には、暖められた大理石が配置され、寝転んで岩盤浴が楽しめる。
 数多い温泉の中でも、特に人気を集めているのは「トルコ浴区」だ。その秘密は、肌の古い角質を掃除してくれる小魚。水温約37度前後でしか生息できない熱帯の魚で、温泉に入ってしばらくすると、踵や足の指などに吸い付いてくる。 最初はチクッとするかもしれないが、肌がスベスベになると思えば自然と気持ち良くなるはず。
 また、「バリ島風情浴区」では、ココナッツミルク温泉やコーヒー温泉もあり、一風変わったお湯で、新しい美容効果が期待できるかも?

好みはどれ? 花・酒・漢方・茶

美肌効果を期待するなら、牡丹、バラ、ジャスミン、アロエの湯へ。リラックス効果を狙うなら、ラベンダー、スイカズラ、サンシチニンジンやレモンの湯…。10種類ある香り高い「花湯」で優雅にゴージャスな気分を味わおう。
酒好きなら、「酒湯」に酔いしれたい。美肌のビール湯やワイン湯、血行をよくする高粱酒湯や米酒湯、リューマチや捻挫・打撲に治療効果を発揮する紹興酒湯。さらに、疲労回復、老化予防には果実酒湯と充実のラインナップとなっている。
このほか、高麗人参湯、三七湯、?芝湯、仙草湯などの「漢方湯」もあり、中国ならではの健康的な天然温泉を楽しめる。
また、緑茶湯、紅茶湯といった「茶湯」で、銘茶を飲みながら、贅沢に身体の外と中両方を清めてみるのもいいかも?

より健康を実感するなら 滝・アロマ砂風呂 スパ

 流れ落ちる滝、立ち上がる湯気…、沸き起こる歓声。
水圧によるマッサージで、身も心もよりリフレッシュできるのは、オリジナルの温泉滝ならでは。
 このほか、同リゾートで、新たに評判を呼んでいるのは、アロマオイルの入った砂風呂「香薫鉱砂浴」(45分/20元)だ。
血行を良くし、大量の汗をかくことで、体内の毒素が体外に排出され、痩身・美容効果が期待できる。
なお、同砂風呂には一度で入れる人数に限りがあるため、比較的空きのある早い時間がオススメ。
 また、バリ風のエステを提供するのは同リゾート内にあるスパ「芙詩蘭」だ。
アロママッサージは350元(60分)。
他にも頭痛やストレス、敏感肌など、個々の症状に応じたメニューが用意されている。
完全個室制で、スパの後にはプライベート温泉を贅沢に満喫できる。

温泉を満喫したら 古都観光に出かけよう

  約2500年の歴史を持ち、北京、西安、洛陽と並んで中国4大古都の1つで知られる南京。温泉で日頃の疲れを癒したら、市内観光に出かけよう。
市の東部にある緑豊かな紫金山風景区は、中山陵、明孝陵、美齢宮などが点在し、観光のハイライトスポットが集中するエリア。中国革命の父、孫文が眠る中山陵は、総面積8万平方㍍、孫文の死より4年後の1929年に完成した史跡。
このほか、市南側の夫子廟は、明清代の風格の建築が並ぶ繁華街に囲まれた廟。
周辺は名物の「鴨血粉?湯」などの各種小吃店や土産店等が立ち並び、夜には泰淮河沿いの建物がライトアップされ、より一層華やいだ賑わいを見せる。
なお、市内はタクシーの初乗りが3㌔まで9元。観光地間の移動に気軽に利用しよう。

南京湯山頤尚温泉度假村

住所: 南京湯山鎮温泉路8号
TEL: 025-8410-3006
   025-5199-0666
URL: www.ea-spring.com
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料金: 大人148元、子ども(140㌢まで)70元
☆各種露天風呂、休憩室、フリードリンク込み
営業時間: 9時~翌1時
休業日: 年中無休
設備:シャワー、休憩室、ヘアーセット用品、ドライヤー。水着の無料貸し出しあり
温泉温度:約37℃~ 

※温泉エリア内では写真禁止


【アクセス】

新幹線(動車組)で行く場合

南京まで新幹線(動車組)を利用し、温泉リゾートまでタクシーを組み合わせるコース。
車内も清潔で快適。
窓口で並ぶより、往復チケットを、1週間前に予約で購入するのが手軽な方法だ。

新幹線のチケットを事前購入
※購入方法詳細はジャピオン191号特集「列車とホテルの手配術」参照。バックナンバーは上海ジャピオン
HP(www.shvoice.com)より→
当日、発車30分前には上海火車駅へ

荷物チェックを抜けてすぐ上の電光掲示板で、何番ホームかを確認

待合室で乗車を待つ

乗車、約2時間10分で南京駅到着。
同リゾートは、南京火車駅から約35㌔東側に位置する。タクシーに乗って、約40分、80元前後。

交通費
新幹線往復186元(2等席利用)+タクシー往復約160元

自家用車で行く場合

☆、上海から瀘寧高速で直接行くことも出来る。
高速利用費は片道130元、湯山出口を降り、温泉リゾートまで、渋滞しなければ、片道3時間弱で到着可能。
駐車場もあり、、家族で行く場合はこちらもオススメ。

温泉入場券付き! お得な宿泊プラン

 せっかくの温泉旅行、ゆっくりホテルステイも満喫したい。
そこで今回は、宿泊と温泉チケットをセットにしたお得なプランを利用できるホテルを紹介。
 「丁山花園大酒店」は南京駅から車で約15分の場所にある5ツ星ホテル。
静かな環境に囲まれ、市内と長江を一望できる「閲江楼」や、グルメ街「獅子橋」などへのアクセスも車で10分以内の便利な立地。南京市内観光をしたい人にもオススメだ。
内装はフランスの有名なデザイナーが「桃源郷」をテーマにデザイン。
広々とした部屋の中は、バス、シャワーがセパレート式。
さらに、全部屋ベランダ付きで眺めが抜群。
ジムも利用可。
スタンダードルームは568元~で、なんと温泉入場券2枚(148元/人)、朝食(113元/人)2人分付き。

~上海ジャピオン1月9日発行号より

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