スキマ時間に中国スマホゲームにトライ

未成年に配慮した実名登録

スマホゲームを遊ぶ前に、中国では実名登録を行う必要がある。これは国家新聞出版署の通達に基づくルールであり、児童の遊びすぎ予防などが主な理由。

しかし、これは中国の身分証にのみ対応しており、外国人の登録はひと手間掛かる。ゲームによっては登録がなくても遊べることもあるようだが、これを機にアカウント登録をしよう。

まずは、微信公式アカウント「平台」をフォロー。チャット画面左下のキーボードマークを押し「其他入(ほかの証明書で入力)」とテキストを送り、自動返信部分の「点击实认证(実名登録はコチラをタップ)」をタップ(STEP①)しよう。その後、名前や生年月日などを記入、「型(証明書の種類)」は「照(パスポート)」を選択し、連絡先でメールアドレスか電話番号を入力する(STE②)

パスポートを使った登録

次に、パスポートの顔写真が付いたページの写真と、そのページを開いた状態でパスポートを持った自分の写真計2枚をアップロード(STEP③)。最後に、画面にランダムに表示された数字をゆっくり中国語で発音する様子を収めた、6秒以上の動画を撮ってアップ(STEP④)。特に問題がなければ、1~3営業日ほどすると、STEP②の時に登録した連絡先に、登録が完了した旨のメッセージが届く。1度登録ができれば、すべてのゲームにおいて自動ログインが可能。

それでは次ページから、日本でも配信している中国発のスマホゲーム「第5人格(IdentityⅤ)」と「荒野行動」をメインに、基本的な遊び方や実際に遊んでみた様子などを見ていく。

 

4対1の脱出ホラーゲーム

2018年4月のリリース以降、今なおアプリダウンロードランキングゲーム部門で20位以内に入る人気ゲーム「第5人格」。日本にも「Identity Ⅴ」のタイトルで同年7月に上陸し、人気を集めている。

このゲームは、サバイバー(求生者)4人とハンター(監管者)1人による対戦型脱出ゲーム。4人は暗号機を5つ解除し、その後操作可能となる脱出用ゲートのトビラも解除することで脱出成功となる。解除自体は画面をタップするだけと簡単だが、数分を要するため、ハンターに見付かるリスクが伴う。

サバイバー同士、捕まった時や負傷した時に助け合うことで、生存確率がアップ。ゲーム中にコメントもできるが、「助けてくれ!」のようなテンプレートがあるため、中国語が不安な人でも楽しく遊べるはず。ハンターに見付かった時いかに逃げ切るか、そして4人がどれほど協力し合えるかが脱出のカギ。

キャラ選びも重要な要素

一方ハンターは、サバイバーより走るスピードが速く、彼らを見付けられれば捕まえられる確率が高まる。サバイバーを捕まえた後、指定のイスに括り付け、ほかのサバイバーも捕まえに行くのだ。ハンター役では、いかに彼らの暗号機解除を妨害し、荘園送り(脱落)にできるかが、腕の見せどころ。サバイバー捕獲後も逃げ出さないよう目を光らせよう。

このゲームは、友人と遊ぶこともできるし、自分のレベルと近い人で無造作に選ばれた人と遊ぶこともできる。キャラクターには各々特技があり、キャラ選びも重要。

100人のサバイバル対戦

日本でも同じタイトルで配信されている、中国発のスマホゲーム「荒野行動」。荒野である島で対戦を繰り広げるバトルロワイヤルゲームだ。1回当たりの参加者はなんと100人! 1組4人、計25チームが対戦し、最後の1人もしくは1チームになるまで銃で撃ち続ける。

 ヘリから飛び降りるところからゲームがスタートするのだが、島の中心部には強者ばかりが集まるので、ビギナーは島の端に上陸しよう。その後近くの建物に入り、銃や各種道具を拾い銃撃戦となる…はずなのだが、最初のうちは敵と遭遇することは少ない。島の周りからは毒ガスがまかれ、活動可能範囲が徐々に狭まるため、毒ガスで死なないよう安全区域に退避するのが先決。毒ガスの散布エリアや安全地帯はマップで確認できるが、走るだけでは退避が間に合わないことが多い。そんな時は、道端にあるバイクや自動車に乗るべし。

陰から敵を銃撃して倒せ

味方は自分を含め①~④の番号で表示され、誤って味方を撃つことはない。自ら敵を倒しに行かず、敵の滅ぼし合いを待って自分は身を潜める、というのも1つの手。サバイバルならではのスリリングを味わいたいがまだスキルに自信がない人は、味方と行動を共にするのも◎。一方スナイパーさながら、建物や草陰に隠れながら敵を倒した時は、かなりの爽快気分に浸れる! しかしそんな時に限って背後から打たれるので、油断が本当の敵なのかもしれない。

このゲームでは、キャラクターの顔や服装をアレンジしたり、ほかのプレイヤーと師弟関係を結んで訓練ができたりと、自分だけのゲームに作り上げていけるのが魅力の1つだ。なお日本語バージョンもあり、言語の壁を気にせずゲームに没頭できる。

 

中国偉人の大乱闘バトル

中国で2億回以上のダウンロード数と、絶大な人気を誇るスマホゲーム「王者栄耀」。オンライン型対戦ゲームで、対戦型であること、自国の歴史的人物をモチーフにしたキャラを採用していることなどが、若者を中心にヒットした。なお日本向けでは「伝説対決」で配信されている。

ほぼ正方形のフィールドの角に各本拠地があり、そこにあるタワーを破壊したチームが勝ち。各プレイヤーは、持っている武器や能力で敵プレイヤーを攻撃したり敵の攻撃を防いだりするのだが、この操作は慣れていない人にとっては結構大変。熟練プレイヤーは操作画面をほとんど見なくても〝ブラインドタッチ〟で技を繰り出してくるので練習が必要だ。しかし慣れれば、バトルゲームならではのハラハラドキドキ感に浸れるはず。

日本の漫画がゲームで登場

最後に、日本の漫画・アニメ『スラムダンク』の正規版中国スマホゲーム「潅籃高手」を紹介。日本では未配信の、中国限定タイトルだ。ゲームは、3対3や5対5、ハーフコートかフルコートかを選べる。

ランダムで振り分けられたチームで好きなプレイヤーを選べるのだが、バスケではポジションのバランスが重要なため、味方の選手セレクトを様子見しよう。プレイはシュートを打つ、パスをする、守るといった基本動作のみだが、エネルギーを貯めると使える必殺技があり、これを繰り出した時はスカッとする。試合は計12分だが、あまりに点差が開きすぎると途中でギブアップも可。逆に1点を争う接戦になってくると、本番さながらの手に汗握る戦いとなる。

~上海ジャピオン2020年6月26日発行号

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP