学生街を散策①:いつか過ごした学生時代 学生街の雰囲気をもう一度

 上海の北部・五角場付近は、復旦大学、財経大学、同済大学濾東校区の3つのキャンパスが集中する。中国人の大学生だけでなく、留学生たちの多くが、ここで青春時代を過ごし、自分だけの落ち着ける場所を見つける。それは、図書館だったり、カフェだったり、自分の部屋だったり…。

 学生街といえば、ボリュームがあって、安くてうまい店。それは日本も中国も変わらない。学生の間でその代表として人気を集めているのが「蘭州ラーメン」。店員も学生慣れしていることが多く、数回通えばすぐに顔見知りになる。相場は「牛肉拉面」3元、大盛りがプラス1元、卵をトッピングするならプラス1元。5元も払えば、お腹いっぱいになる。夜は、外にテーブルを出して屋台のような食事することもできる。24時間営業なので、昼食だけでなく、夜中に小腹が空いたときなど、いつでも気軽に利用できる。その他にも、今上海で流行中の「土家餅」や、好きな具を選べる「麻辣湯」など、ローカルフードにハマっている学生は多い。
 この地域の特徴として挙げられるのが韓国料理店の多さ。特に復旦大学の東門周辺や復旦留学生公寓近くの「学府路歩行者天国」に集中している。値段もさほど高くないため、韓国人留学生や日本人留学生から支持を得ている。
 食の面では充実している一方で、服や雑貨の購入の面ではやや不満があるというのが、学生たちの正直な意見。服などは、やはり七浦路や淮海路など市の中心部まで足を伸ばす人が多い。また、ボーリングやビリヤードなどの娯楽は、虹口足球場近くの娯楽施設「高点」がよく利用されているという。

~上海ジャピオン2006年3月24日発行号より

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