70・80年代noチャイナレトロに陶酔

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ファッション編/能猫商店

胸に刻む〝青春〟の文字

80年代レトロをテーマとした、中国生まれのファッションブランド「能猫商店」。2007年に上海1号店を開店して以降、その懐古的かつ斬新なファションは各種メディアからの注目を浴び、さらにミュージシャンや著名人が着たことで、トレンドに。

赤、白、青のトリコロールカラーで、胸元に〝青春〟や〝囍〟などの文字をプリントした「Tシャツ」(159元)が、ノスタルジックな風情を感じさせる。中でも、〝中國〟の文字がプリントされた「ジャージ」(298元)はマストアイテム。ビンテージ感たっぷりの「スクールバッグ」(389元)や、昔のアニメキャラクターをモチーフにした「キャップ」(79元)と組み合わせて、キッチュなストリートファッションを楽しもう。

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ファッション編/飛躍・OSPOP・回力

ファッション化した労働靴

上海の2大老舗シューズメーカー「飛躍」と「回力」。80年代初頭、金持ちのステータスの1つと言われた「飛躍」のスニーカー。定番は、白のキャンパス地に赤と青のラインと〝FEIYUE〟のロゴが入ったもので、値段は50~60元から。

また、バスケットボールシューズの老舗ブランド「回力」は、カンフー靴でも有名。懐かしさあふれるデザインと、作業・運動靴としての履き心地の良さが評判を呼び、中国の若者の間でブームを再燃させている。同じく、中国の労働者が履いていた靴をモチーフとした「OSPOP」の「解放靴」(120元~)も、人気が高い。温故知新、古き良きものが新しい形で生まれ変わる。新世代のレトロ中国シューズを、粋に履きこなしてみては。

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レストラン編/希望小学堂

80年代懐かしの教室風景

どローカルな路地を進んでいくと、懐かしい佇まいの大衆食堂「希望小学堂」がある。店内に足を踏み入れると、小袋に入った菓子や玩具が、棚の上に所狭しと陳列され、まるで駄菓子屋のよう。さらに奥には白と緑の壁に、黒板と机が置かれ、小学校の教室が丸々再現されている。

注文用紙もひと捻り、裏表2枚綴りのテスト形式で出てくる。テストの結果は…というと、消費金額=点数とのこと。満点を取るには100元分注文すればいいようだ。

オススメは、甘辛い味付けの「老爸鶏翅(手羽先醤油煮)」と「羅宋湯(ボルシチ)」(各8元)。ホウロウやアルミの食器が気分を盛り上げてくれる。学生の目印、赤いスカーフを巻いて、当時の学生気分を満喫してみては。

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レストラン編/70後飯吧(徐家匯店)

懐かしの家庭料理も充実

徐家匯の匯金百貨に、70年代テーマレストラン「70後飯吧」が登場した。紹興の1号店を皮切りに、今では市内に4店を有するというのだから、その人気はお墨付き。店内には、当時のラジカセやミシン、テレビなどの懐かしの家具のほか、当時流行の書籍『曽国藩伝』や『国殤』などもディスプレイされている。

料理は家庭料理を主流に、当時は上流家庭しか食べられなかったという「媽媽蛋蒸肉(茶碗蒸し)」(17元)や、洋風の雰囲気を醸し出す「上醤肥牛配土豆泥(漬け牛肉とマッシュポテト」(38・6元)まで実に多彩。またこれらは人気メニューでもあるので、とりあえず注文しよう。ご飯と麦茶はセルフサービスで、お代わり自由。さらにホウロウ製のカップが、気分を盛り上げてくれる。

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レストラン編/9車間川香工坊

当時の工場をリアルに再現

上海体育場の敷地内にある四川料理レストラン「9車間川香工坊」。外観もさることながら、ドアをくぐると、壁にはいくつものパイプが張り巡らされ、ひと昔前の工場を再現する。

店員も当時の労働着である、ブルーのツナギを着用。映画のセットのように造り込まれた内装が、我々を日常から異空間へと連れ去ってくれる。さらに、テーブルにセットされたホウロウの食器は、ところどころが欠けており、使い古し感も満載だ。

辛さに自信があるなら、「水煮魚」(69元)と「牛肉豆花」(39元)はマストオーダー。〆には、甘い黒ゴマ餡まん「黒芝麻流沙包」(19元)で、刺激をたっぷり受けた口をひと休み。エネルギッシュな工場の空気を体感しながら、辛めの四川料理でひと汗かこう。

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レストラン編/年代秀飯堂(人民広場店)

ノスタルジック上海を満喫

人民広場近くにある「年代秀飯堂」。こちらのお店は70、80年代よりさらに少し前の趣きを漂わせる。平日に訪れたにも関わらず、13組待ちの盛況ぶりから、その人気を確信する。待合スペースには、セルフ式の麦茶サービスや、時代を感じさせるテレビゲームまでが用意され、待ち時間対策も万全。内装は、西洋と中華の文化を織り交ぜた、ノスタルジックな上海を表現している。

メニューは代表的な上海料理が中心で、特に人気が高いのは、エリンギの食感にヤミツキになる「好吃牛肉(牛肉とキノコの醤油炒め)」(59元)と、ピリ辛ダレがサーモンとよくからんだ「三文魚豆腐」(22元)。こちらも、ご飯は自分でよそう大衆食堂式なので、ご飯に合うおかずと一緒にモリモリ頂こう。

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アイテム編/ST・JOHN

日本の懐古趣味に触発?

20年以上の骨董玩具コレクター歴を持つ、中国香港出身の陳国泰が立ち上げた、ブリキ玩具ブランド「ST.JOHN」。

初めは、日本やヨーロッパのおもちゃを集めていたが、1994年、日本人玩具コレクター・北原照久の「ブリキのおもちゃ博物館」を訪れ、文化保存の精神に感銘を受けて中国骨董玩具の収集を開始。そして97年、シンガポールに世界初の「上海玩具博物館」を開設した。上海のアートショップでも、カラフルな「ロボット」(100元)や、目玉が特徴的な「宇宙鯨」(120元)、「レーシングカー」(140元)など、懐かしのブリキ玩具が販売されている。

骨董品巡りはちょっと勇気がいる、という人は、まずは復刻版のおもちゃで、手軽にレトロを楽しんでみよう。

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アイテム編/70~80年代景徳鎮

歴史を刻んだ中国名陶器

中国を代表する陶磁器「景徳鎮」のうち、特に1970~80年代物を主に取り扱う「ダブル・ヒッピネス」。当時はまだ、焼き釜を使って作成していたため、個々の仕上がりが異なり、そのハンドメイドらしい質感が温かみをプラスする。

一説によると、90年代に上海で大洪水があり、倉庫が水浸しとなったために、包んであった紙が陶器に貼りついてしまったのだが、それを剥がした痕跡を好むファンが多いのだとか。子宝を意味するザクロを始め、さまざまな縁起物が描かれた「8寸皿」(128元~)や、龍や孔雀などめでたい絵柄が充実する「3寸皿」(35元~)など、種類も豊富だ。

オーナー曰く、陶磁器の良いところは、普段使いができること。グラスやサラダボウルの下に添えて、食卓を華やかに飾ろう。

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~上海ジャピオン2013年8月30日号

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