都会の癒し、ネコカフェ
かわいいネコたちと戯れ合える癒しのスポット、ネコカフェ。今回お邪魔した「貓咪帝国咖啡館」は「中山公園」駅すぐ近くのマンションの一室にある。
店のドアを開けると、さっそく元気なネコちゃんが顔を出した。
先に手の消毒を済ませて、床で寛ぐネコたちを踏まないよう気を付けつつ店内へ。ソファで寝ているネコを撫でながら、お茶を飲んでまずはひと息。
おや、お店で一番人気という、キレイな縞模様でスタイル抜群な「タイガーちゃん」がトコトコと挨拶にやってきた。お兄さんに抱っこされてご満悦の様子。
私にも抱っこさせて~と近寄ったら、ニャーと不満気な声をあげて逃げられちゃった…トホホ。
個性豊かなネコちゃんズ
それにしても見渡す限りネコばかり。店員さんによると、23匹のネコがここで暮らしているそう。あそこで抱っこされているのは女の子が大好きな「ランラン」、
丸々と大きな子はケンカ好きな「貴乃花」と、ネコたちの名前も性格もユニークで面白い。普段は地面やソファでのんびりゴロゴロ、大あくびの彼ら。寝ている子は起こさないよう、
キレイな毛並みをそっと撫でて、元気な子とは猫じゃらしなどのおもちゃで遊んでみよう。どのネコちゃんと仲良くなれるかな?
この店を経営するのは日本語堪能な中国人女性ミンラさん。店では「コーヒー」(38元~)や「スパゲティ」(45元)など軽食も提供している。
海外生活でなかなかペットが飼えず寂しい思いをしている人は、ぜひ一度来店してみて。
餌やりにチャレンジしよう
和平公園内にある「生態動物島」は、地元の人に有名な小さな動物園。公園の池に浮かぶ人工島で、15種類の動物たちが住んでいる。
入場料10元を払って門をくぐると、すぐ左手に広がるのがヤギやシカ、ウサギ、ブタ、ダチョウに餌をあげられるエリアだ。土日は入口で1皿3元の餌が売られているが、売り切れることもしばしば。
心配なら自分でキャベツやニンジンなどを持って行ってもいい。
動物には柵の外から触れ合うので、小さな子どもでも餌やりにチャレンジできる。そっと餌を差し出すと、たくさんのヤギやシカが一斉に寄ってきて餌をおねだり。
メェメェ、キューキューと身を乗り出し大きな声で鳴く動物たちを前に、最初は恐る恐る手を伸ばす子も、慣れてくると撫でてみたり、鳴き声を真似てみたりと好奇心いっぱいに触れ合っている。
フゴフゴと鳴くブタの鼻に触ってみて、その冷たい感触に驚きニッコリする微笑ましい場面も。
親子のレジャースポット
元々水鳥の保護目的で建てられたこの動物園。ほかにも、水鳥やキツネ、サルなどを展示していて、中でも東北トラ、ヒグマ、ライオン、ヒョウの猛獣は子どもたちに大人気。
休日でもさほど混雑せず、ゆっくりと見て回れるのもここの魅力だ。
また和平公園自体には池や芝生、小さな遊園地もあり、電動ボート(30元~)や砂場(10元~)、機関車(10元~)も設置されているので、動物園と合わせて1日中親子で楽しめる。
静かな公園内にライオンの鳴き声が響く、一風変わった動物園に行ってみよう。
水の生き物に触ってみよう
今年4月に開園したばかりの人気スポット「上海自然博物館」。ここではたくさんの体験型イベントを設けていて、とりわけ水の生き物や昆虫と触れ合えるブースが話題を呼んでいる。
まずは1階の「体験自然主題区」から。最初に目に飛び込んできたのは、「淡水触摸池」。池の中で泳いでいるのは金魚やカエル、ザリガニたち。
そっと手を入れて、すばしっこい彼らにうまく触れられるかな?
次に向かったのは「海水触摸池」。この水槽では海の生き物、カブトガニやカメ、ヤドカリなどに触ることができる。カブトガニのお腹ってどうなっているのかな、
と興味津々でひっくり返してみる子どもたち。スタッフも丁寧に生き物の構造を説明してくれるので聞いてみよう。最後に「蝴蝶房」でチョウチョを観察。
ブース内には約20種類のチョウチョがいるみたいだけど、何種類見つけることができるかな?
人気ブースは要事前予約
以上3つの生き物ブースは、入場時間が限られているので注意しよう。また「海水触摸池」、「蝴蝶房」には人数制限があり、毎朝9時からブースの前で整理券を配っているので、
到着後すぐに確保することをオススメする。
また館内ではほかにも、砂を掘って化石の発掘体験ができる「化石挖掘体験」や、昆虫の擬態を観察する「昆虫世界的〝偽装大師〟」など、たくさんの自然体験教室を設けているので、
事前にウェブサイトなどでチェックしておくといいだろう。
癒しのペットをお探しなら
生き物を飼ってみたい! という人は花鳥市場へ行ってみよう。今回は軌道交通「老西門」駅より徒歩5分の「万商花鳥市場」を訪れた。
小さな路地より市場に入ると、通路には所狭しと色々な生き物が並ぶ。夏~秋にかけての目玉はコウロギやキリギリス。
よく見ると、観賞用のものから、格闘用の体格の良いものまで様々なタイプがいるようだ。店のおじさんに聞くと、飼育ガイドブックを持ち出し丁寧に飼い方を教えてくれる。
どこか中国らしい動物たち
ふと目をやって一瞬ギョッとしたのが、赤やオレンジなど、ビビッドカラーのカエルたち。この色はアフリカツメガエルに人工色素を注射して染色したものだそう。
少しかわいそうな気もするが、昔縁日で売られていた「カラーひよこ」のカエル版といったところだろうか。ツメガエルは金魚と同じエサで育つので、比較的カンタンに飼育できる。
1匹3元、おひとついかが?
奥に進んでいくと、壁一面に鳥カゴが並び、賑やかな鳴き声が響くエリアが。ウズラやインコ、オウムなどの鳥がカゴを飛び回り、行き交う人の目を、いや耳を楽しませている。
ひときわ鮮やかなのは、店頭に堂々と鎮座する、南国カラーのオウムたち。試しに話しかけてみると、「啊?」と野太い声で聞き返された。まさかのおじさん声…。
ほかにもハムスターやリスなどの小動物から、イヌ、ネコまで、ここは幅広い種類のペット動物に出会える。行くたびに新しい発見がある花鳥市場、ぜひ自分にピッタリのペットを探し出してほしい。
~上海ジャピオン9月11日発行号