ドラマチックCMなう ~微電影の世界~

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可愛多アイスクリーム
「這一刻、愛吧2013」

青春ラブストーリー

今回紹介するなかで、最もドラマらしいドラマを展開する同作。その一方で、最も宣伝商品の登場回数が多い作品でもある。

キャストには、2011年のドラマ『イタズラな恋愛白書』で女性ファンを一層増やしたチェン・ボーリン、そして同年の映画『あの頃、君を追いかけた』で鮮烈なデビューを飾ったクー・チェンドン。相手役にはそれぞれ、モデルとして活躍する邵庭とアニー・チェンが、気分屋で愛らしい現代女性を活き活きと表現する。

同作は「愛的現在式:愛情考巻(愛のテスト)」、「愛的過去式:最後的第一次約会(最後で初めてのデート)」、「愛的将来式:98度愛該沸騰嗎(98度の愛は沸き立つか)」と題した3話からなり、2組の男女の恋を、アイスクリームを交えつつ描く。若者らしい、爽やかなラブストーリー。

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益達キシリトールガム
酸甜苦辣

BGMがスパイスに

中国台湾の映画スター、グイ・ルンメイとエディ・ポンのW主演で作られた同作。Ⅰ部とⅡ部合わせて8話が、1つの物語を構成する。

BGMには、『給我一個吻』や『我要你的愛』など、1940~60年代のヒットナンバーが流れ、痴話ゲンカや距離が縮まっていく様子が賑やかに描かれる。そしてⅠ部を締めくくるのは、山口百恵の『さよならの向こう側』を、レスリー・チャン(張国栄)がカバーした『風継続吹』。恋の終わりを、しっとりと彩る。

また宣伝商品であるガムが、物語の展開に大きく関わっているのもお見事。彼女の影響で覚えた「吃完喝完嚼両粒(食後に2粒噛む)」が、元彼の習慣だと知り嫉妬に火が点くシーンや、食後に軽口を叩きつつも「你的益達也満了」と言って、彼のガムを補充する彼女の姿は印象的だ。

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料理の師弟関係

Ⅰ・Ⅱ部が終わり、Ⅲ部が始まると聞いて「あの話に続きが!?」と驚いたのもつかの間、新たにスタートしたのは役者もストーリーもまるで違うものだった。恋愛モノが多い「微電影」の中でも、あえてそれを描かず、料理の腕前で繋がれた師弟関係に終始しているのが珍しい。

主演の白百何は美人タイプではないうえ、父親に叱られ、師匠に諌められ、常に仏頂面をさらす。しかし物語が進むにつれ、だんだんその仏頂面がキュートに見えてくるのだから不思議だ。また彼女のセリフも「走着瞧(今に見てろ)」や「誰怕誰(誰が誰に負けるって?)」など、小生意気さたっぷり。そんな彼女も挫折を味わい、父親に励まされる。

そして、彼女の発言を鼻であしらう師匠役には、映画・ドラマで活躍する、郭暁冬。ジャ・ジャンクー(賈樟柯)やロウ・イエ(婁燁)など、世界を股にかける監督作品の出演で知られる、渋い役者だ。

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徳芙チョコレート
「浪漫時光 縦享絲滑」

純朴青年と小悪魔

主演は、中国台湾のアイドル歌手兼女優、アンバー・クオ。顔も声も、キュートさにかけてはピカイチで、存在感に溢れている。そしてその相手役には、なんとあのアクション・スター、ジャッキー・チェン(成龍)の息子である、ジェイシー・チャン!

そのジェイシーが演じるのは、惚れた弱みとでも言おうか、アンバーにひたすら振り回される青年。書店で働く彼女は、彼に会いたいがために予約された本が届いてもなかなか渡さず「また明日来て」と言ったり、もらったチョコを友人にあげてしまい「私の分は?」と拗ねて見せたりと、ワガママっぷりを発揮する。

なお、今回は、4話のラストでジェイシーが叫んだセリフをピックアップ。監督によれば「ベイビーなんて呼ぶ男は気持ち悪い、だからジェイシーに言わせた」という意地悪な企みによるのだとか。

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~上海ジャピオン2013年11月8日号

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