店舗数最多の日系銭湯
上海2号店がオープン
日本にも多くの店舗を展開するスーパー銭湯チェーン「極楽湯」が、今年2月に上海2号店を開店させた。
2年前に営業を開始した1号店は浦東エリアだったが、今回は浦西の金沙江路。
軌道交通13号線「祁連山南路」駅から徒歩5分とアクセス便も良く、付近に住む日本人から「待ってました!」の声が聞こえる。
気になる大浴場には、炭酸風呂に、日替わり湯、壺の湯など全12種の浴槽とサウナを備える。
中国の水道を流れるのは硬水だが、同店では「軟水機」を導入、水質を変換している。
また、各種設備の定期点検や毎日の浴槽清掃はもちろん、1時間に1度の検査により水質管理も徹底。来店客の多くが、湯上りに肌ツヤが増したと口をそろえる。
日本式の入浴を堪能したら、和食を中心に200種以上のメニューをそろえるレストランに行くもよし、全7種の岩盤浴で身体の芯まで温めるもよし。
特にオススメなのが、リラックスラウンジ。書棚に並ぶ1万5000冊以上のコミックを手に、リクライニングチェアや畳敷きのスペースでのんびり。
眠くなったら寝てしまえばいい、まさに至福の時を過ごせる。遊び足りなければプレイ&パーティールームを借り切って、思いっきり羽を伸ばそう。
また、子ども連れなら滑り台などの遊具が設置されたキッズコーナーで遊ばせることもできる。
軟水の湯に和食、日本語コミック。〝極楽〟気分にどっぷり浸かって明日への英気を養おう!
info
極楽湯 金沙江温泉館
住所:祁連山南路398号
TEL:6231-0660
営業時間:10時~翌1時(最終受付24時)
フィレンツェのを再現
観光&ショッピングに
今年の1月22日(木)にオープンした、イタリアの「RDM」グループが運営するショッピングモール。
浦東空港と建設中の上海ディズニーリゾートの、ちょうど中間に位置し、軌道交通2号線「遠東大道」駅から歩いて5分もかからない。
15億元の開発資金を投じ、総敷地面積は6万3000平方㍍、アウトレットモールとしては上海最大となる。
モールは屋外型で、全体的にフィレンツェの街並みをイメージ。
中央には円形闘技場をモチーフとした建物や噴水が設置され、西欧の市街地を散策しているような錯覚に陥ってしまいそう。
販売区画には、アルマーニやフェラガモ、カルバンクライン、ヴェルサーチ、ヒューゴ・ボスなど有名ブティックが建ち並ぶ。
店舗数は200近くに上り、現在は全体の約3分の1が営業を開始。6月までに全店舗がオープン予定だ。
もともと、アウトレット品は通常よりも安いのだが、5月3日(日)までは、さらに一部商品を2~8割引とするセールを開催中。
なお1日で700元以上購入(飲食費別)し、領収書をカスタマーセンターに持っていくと、無料で同モールのメンバーカードを発行、VIP会員に登録される。
また、ファッションブティックのほかにも、イタリアンを始めとする洋食レストランや中華料理店なども充実。異国情緒溢れるスポットでショッピングや観光を楽しもう。
info
フローレンスビレッジ・上海アウトレット(仏羅倫薩小鎮―上海名品奥特莱斯)
住所:浦東新区卓燿路58弄
TEL:2099-5000
営業時間:10時~21時(土日祝は9時~)
雨でも遊べる屋内遊技場
右も左もおもちゃ尽くし
元気いっぱいの子どもを遊ばせる場所にお悩みの方、必見! 続いて紹介するのは、屋内遊戯施設「アンガスおもちゃ夢工場」だ。
軌道交通12号線「寧国路」駅から徒歩10分弱と近いのだが、細い路地を入るので少し見つけにくいかも。
駅2番出口を出たら「長陽路」に沿って左へ進み、「長陽商務休閑広場」の標識を左折、紡績会社に突き当たったら再び左折。
すると、右斜め前方に見えてくる「安格斯玩具夢工廠」の看板の先だ。
中に入ると、シンプルな外観からは想像もつかない賑やかな空間が広がっている。敷地面積はなんと700平方㍍、子どもなら目一杯走り回れるくらいの広さがある。
レジャースペースは大きく4つに分けられ、滑り台やブランコ、ボールプールが設置された遊具エリア、大人の背丈ほどの大きさの家の模型が置いてある家族ごっこエリア、機関車や人形、動物のフィギュア、パズルなど世界各地100種以上のグッズをそろえたおもちゃエリアがある。
PS3やXboxなどのテレビゲームもあり、白熱する親子の姿も。そのほか、パーティールームと子ども図書室も用意。
また子どもが遊んでいる間に、休憩エリアで、保護者同士も交流できる。
レジャースペースは休憩エリアからも一望できるので、子どもから目を離さずアフタヌーンティーとシャレこめる。
親子で、週末の自由なひと時を過ごそう。
info
アンガスおもちゃ夢工場(安格斯玩具夢工廠)
住所:長陽路1687号長陽谷1号楼101室
TEL:400-0228-710
営業時間:9時半~18時(5~10月は~20時半)
市最大の輸入品直売店
日用品から嗜好品まで
今年2月にオープンした「D・I・G・上海外高橋進口商品中心 徐家匯店」。
同店は、「グリーンランドグループ(緑地集団)」が運営する、上海3店舗目の輸入品直売店だ。
総面積は4500平方㍍、販売商品は5000種以上に及び、先に開店していた浦東新区の自貿区店、龍陽路店と比べても、目下のところ市内最大級とされる。
当初は商品数の少なさが指摘されていたが、問題が改善されつつある。
また混雑時の事故を避けるため、入口と出口を分けており、利用者への配慮も窺える。試飲や試食サービスもあちこちに配置され、キャスター付きの買い物カゴを引きながら見て回るだけでも楽しめる。
取り扱う商品は、アメリカ「ラヴィー」の保湿ローションや日本「資生堂」のシャンプー「TSUBAKI」(102・6元)などの生活雑貨から、生鮮食品もアイルランド産の「アカウオ」(118元)やフェロー諸島の「サーモン」(68元)、ニュージーランド産「牛肉」(52元)など豊富だ。輸入品に対する需要は高く、一度の買い物で1000元分以上を購入する人も。
特徴は、欧米やアジアなど、世界各国からの輸入品を、上海自由貿易試験区で販売されるものと同じ価格帯で提供していること。
だいたい市場価格よりも10~30%安くなっている。さらに今はオープンしたばかりで、抽選や共同購入割引などのセールも実施しているので、ぜひ利用してみよう。
info
上海外高橋輸入製品直売センター・徐家匯店(上海外高橋進口商品直銷中心·徐匯店)
住所:欽州北路田尚坊広場226号地下1階
TEL:6482-0716
営業時間:10時~21時
リッチでビッグな摩天楼
上海の新たな目玉は昇り龍
今回のラストを飾るのは、上海で最も高い摩天楼。
世界第4位の高さを誇るこのビルは、昨年8月に632㍍の頭頂部建設を終え、現在は各フロアの最終調整段階だ。
内部は全9区画に分けられ、ショップや飲食のほか、オフィス、ホテルなどのエリアが設けられている。
アメリカのデザイン会社「ゲンズラー」が設計。9つの円柱状の建物が垂直に重なり合い、それを包み込むように二重螺旋状のガラスが覆う。
同社が〝中国のダイナミックな未来〟をイメージしたという外観は、まさに天空へ向かう昇り龍の様相を呈する。
そして「ジンマオタワー(金茂大厦)」、「SWFC(上海環球金融中心)」とともに3棟の高層ビルが並ぶ様子は圧巻の一言に尽きる。
なおこの3棟は地下通路で繋げられ、地下鉄も直結しているのでアクセス便もバツグン。
また昨年末には、上海の著名芸術家・陳逸飛の遺作『上海少女』が寄贈された。同作はパリの「パレ・ロワイヤル」で現代芸術作品として展示されたこともある銅像で、04年から北京の観復博物館に収蔵されていたもの。
この度、上海タワーの明るい未来を願い、1階ロビーで来館者を出迎える。
建物内外の準備も着々と進み、今夏に予定される一般開放までもう秒読み段階。新たなランドマークタワーの公開に期待が膨らむ。
info
上海タワー
住所:浦東新区陸家嘴金融貿易区
TEL:3383-1088
~上海ジャピオン2015年4月17日発行号