湯呑みで飲むコーヒー
プレオープン中という「折畳」には、まだメニューがない。店長が、時季や天候に合わせてイチオシのコーヒーを勧めているんだとか。取材班も早速、本日のオススメ「サマーハニー」という豆を使った「コーヒー」(88元/杯)をいただく。フルーティーで爽やかな香りとは裏腹に強い酸味が、のどを通り過ぎれば、水を飲んだようなサラッとしたスッキリ感が残る。
同店では、ケニアやエチオピア、ブルンジ産の「コーヒー豆」(50元~)や、酸味と苦味のバランスがしっかりと取れたパナマ産「コーヒー豆」(200元/各100粒)を販売。店内は、道に面したカウンター席とソファー席、ロフト風の2階にも席を用意する。
カップ代わりに使われる、渋い湯呑みがコーヒーの味わい深さを引き立てる。
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住所 南昌路162号
営業時間 10時~19時
電話番号 なし
豆 購入可
豆の味がそのまま楽しめる
ガラス張りの壁と白で統一された店内が目を引く「ONIRII」。昨年12月にオープンし、高圧蒸気マシンで一気に淹れるイタリア式と、挽いた豆を入れて湯を注ぎ、上からプレスするフランス式の2タイプの淹れ方でコーヒーを提供する。
同店は、通常メニューのほか「デイリーコーヒー」(30元/杯)を用意。この日のデイリーがフランス式だと聞き、試したことがない取材班は、早速オーダーする。この淹れ方は、紙や布のフィルターを使うドリップ式と異なり、コーヒーに含まれる油分がこされずに抽出されるため、豆の味がストレートに出るんだそう。飲むと微かにコーヒーの芳ばしさが鼻に抜け、苦味も酸味もなく、ゴクゴクとのどを通っていく。
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住所 南昌路240号
携帯 156-9217-7113
営業時間 10時~19時
豆 購入不可
2畳のスペースに店員3人
新オープンのカフェが乱立する中、着実にファンを増やし開店4年目というコーヒー店「小質館」。2畳ほどの店内では、店員3人が接客中だ。広さに見合わない店員数を不思議に思いつつ、3人が勧める「エチオピアイルガフェチェ」(28元/杯)を注文した。
烏龍茶のような味だが、オレンジの香りとフルーティーな甘味が遅れてやってくる。レジ横に2つのカウンター席を設け、店内で飲む場合はテイクアウト1杯分の量を2つのカップに分けて提供してくれる。取材班が1杯飲んでいる間に、7~8人の客が次々と来店、同時にネットデリバリーの注文が入るなど、この繁盛ぶりは、店員が3人必要な訳だ…と納得(笑)。なお同店は「ポップコーン」(28元)や「コーヒー豆」(60元~/各150㌘)も販売する。
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住所 茂名南路131弄1号
営業時間 7時半~21時半(土日は8時半~)
電話 6443-5113
豆 購入可
苦味と甘味が溶け合う
天井が高く広々とした内装のコーヒーショップが軒を連ねる10号線「龍柏新村」駅周辺。「意克珈琲」も開放感溢れる造りで、4~5人が優に座れるソファー席を多数用意するほか、子どもたちが走り回れるプレイスペースを設けている。
ヨーロッパに本店を置く同店は、フランス産の豆を使い、コクのあるコーヒーを提供。この店の大ファンだという取材班の友人と来店し「モカコーヒー」、「キャラメルマキアート」(各32元~/杯)を注文する。
取材班が頼んだ「マキアート」は、一口目こそエスプレッソのほろ苦さが広がるものの、フォームドミルクのほどよい甘さと上に掛かったシロップがその苦さとマッチし、マイルドな味わいへと変わる。
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住所 金匯南路103号
電話 3467-2225
営業時間 8時~20時
豆 購入不可
森の中にいるような錯覚に
深夜2時までオープンする「カフェ・イン・ロンドン」は、家族連れや友達同士がテーブルを囲み、賑やかな雰囲気の中、コーヒーが楽しめると評判だ。
同店オススメは「アメリカンコーヒー」(24元)と「ロンドン特製コーヒー」(32元~)、雑味がなく、後味スッキリの「氷出しコーヒー」(58元/各杯)で、休日の午後ともなると売り切れることもあるんだとか。今回は味、香りなど個性が出るという「アメリカン」をオーダー。
口に含むと少しの苦さと酸味が広がり、森林にいるような爽やかな香りが特長だ。また凝縮された旨味と後味に残るほんのりとした甘さが、スーッと飲みやすい。
500㍉のペットボトルの飲み物が、まるまる入ってしまうほど大きなカップで提供されるため大満足の1杯となる。
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住所 金匯南路225号
電話 5486-5856
営業時間 8時~翌2時
豆 購入不可
店員の笑顔に完敗
天井一面に大きな時計のオブジェが施された「チョイス・コーヒー」は、10号線「龍柏新村」駅前にも店を構える人気ぶり。
店員にオススメのコーヒーを聞いてみると「もちろんコーヒーもおいしいんだけど、僕のイチオシは〝真正奶茶(ミルクティー)〟だよ」とキュートな笑顔で答えられたので、思わず「ミルクティー」をオーダー(笑)。カップに口を付ける前から香るまろやかでミルキーな匂い。そしてロイヤリティ溢れる茶葉の味とほのかな甘さが口の中を支配する。アンティークなインテリアやラックがゴージャスな雰囲気を際立たせ、何とも居心地がよい。
また店内では、オリジナルの豆を焙煎した「コーヒー豆」(160元/454㌘)を販売する。
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住所 虹泉路1078号1-01単元
電話 6406-2763
営業時間 9時~23時
豆 購入可
~上海ジャピオン2017年4月7日発行号