試供品を10元でゲット

膨大な商品量を誇るネットショッピングアプリ「淘宝（タオバオ）」・「天猫（ＴＭＡＬＬ）」。最近はただ商品を検索して買い物ができるだけでなく、様々なテーマで情報を配信するアプリ内アプリ「頻道（チャンネル）」や、お得な割引が受けられる会員制度が登場している。早速紹介していこう。

編集部がオススメしたいのが、各ブランドの試供品を集めた「Ｕ先試用」チャンネルだ。ここでは食品から化粧品、洗剤、ベビー用品、日用雑貨まで、様々なジャンルの試供品が１～30元ほどの安価で買える。　お試し品、といっても侮るなかれ。例えば化粧品なら、フェイシャルパック３枚で10元、トラベル用スキンケアセットが15元、口紅３・８㌘が15元など、普段なら１００元以上はする商品を、小分けにして販売しているので、クオリティが劣ることはない。色々なものをちょっとずつ手に入れたい時に活用してほしい。

意外と貯まっているポイント

一方の「会員中心」チャンネルでは、年会費88元のＶＩＰ会員「88ＶＩＰ」に加入できるほか、今までの買い物などで貯まったポイントを、スマホ通信費やネットスーパー「天猫超市」で使える２～10元のクーポン券と交換することも可能だ。ぜひ現在の自分のポイントをチェックしてみてほしい。意外と貯まっているかも!?

ところで「88ＶＩＰ」は、登場した当初に〝超お得〟と話題になったが、実際はかなりのヘビーユーザーでないと実質加入できないうえ、特典内容も、普段からネットスーパーやデリバリーを使う人向けの割引ばかり。週に１回以上アプリを利用する社員でも、88会員に加入できるポイントには届かなかった。無念…。

楽しくポイントゲット

「頻道（チャンネル）」には商品を販売するものだけでなく、ゲームのチャンネルもある。

「芭芭農場」はいわゆる〝農場ゲーム〟で、作物を植えて育て、収穫するのが目的。難しい操作は全くなく、作物をタップして収穫し、レベルを上げ、太陽ポイントを貯めていくだけと単純だ。しかし、この太陽ポイントが侮れない。ゲーム画面下の「総換専享好券（専門チケットと交換する）」コーナーを覗くと、このポイントを使って割引ができる商品がズラリ。ディスカウントは５～１００元と様々だが、「フリーザーバッグ36枚」（通常30元）が20元、蒙牛の「牛乳」（通常39元）が24元、心相印の「ティッシュ」（通常22元）が16元と、日常生活には欠かせない食品や消耗品、台所用品が安く手に入る。ポイントは１～２日に１回遊ぶだけでも十分貯まるので、遊んでみては？

本格パズルゲームを遊ぼう

またパズルゲーム「省銭消消」は、３つ並べると消えるブロックを動かして、制限回数内に指定された課題を達成するとクリア。こちらは頭を使う本格的なブロック消しで、ついついハマる。レベルが上がっていくと難易度が上がるとあって、躍起になって挑戦してしまうことも。

ゲームをクリアしていくことで貯まっていく星ポイントは、ネットスーパー「天猫超市」や、特価商品を紹介するチャンネル「蝦選」で使える５～10元引きクーポンと交換可。う～んでも実際、クーポンの有効期限が１週間と短かったり、クーポンを使う時の最低金額が高かったりと、ゲームを遊ぶ時間を考えるとそこまでお得じゃないかも？　ただ単純にパズルで遊びたい人にとっては、地味にうれしい特典だろう。

商品をライブで実況販売

世界中で大注目の新業態「ライブコマース」。ライブ動画でモノを紹介し、ユーザーとコミュニケーションを取りながら販売する新しいタイプの販促だ。「淘宝（タオバオ）」でももちろん、これを取り入れている。

動画視聴の方法はいくつかあるが、今回は専用アプリ「淘宝直播」を使って見る方法を解説しよう。同アプリを開くとまずトップ画面に、自分が「淘宝（タオバオ）」でお気に入りに登録している店舗などが配信するライブ動画が出てくる。とりあえず、覗いてみよう。

基本操作はとても簡単。ライバーが紹介している商品が気になった時は、左下の買い物袋のアイコンをタップすると、詳細ページに移動する。また、コメント記入欄で「別の色・サイズも見たい」などリクエストを出せば、ライバーが応えてくれることも。メイクの色合いや、電化製品の機能を確かめてから買いたい時には、大変重宝する。

人気販売士には贈り物も

この「淘宝直播」でライブを配信するライバーは大きく分けて２種類で、１つは各店舗の販売員、もう１つは店舗に属さず、何でも売る個人ライバーだ。後者で人気の「李佳琦」が配信する動画を覗くと、画面右下のハートマークや「〇〇さんが〇ポイント贈りました」などのアイコンが忙しく点滅している。これはライバー自体を応援する機能。ハートマークは無制限にタップでき、これを押すとライバーの人気が上昇する。〝投げ銭〟機能「打賛」は、現金を贈るわけではなく、自分の淘宝ポイントをライバーにあげる仕組み。なお彼はこの日、４時間に渡り様々な菓子・食品を実況販売。時に茶を飲み、時に鼻をかみながら絶え間なくしゃべり続ける姿に、さすがプロ…と圧倒された。

～上海ジャピオン2020年7月17日発行号