中国株投資 中級編

まずは口座の開設から

始めに中国A株と、その売買に必要な情報をおさらいしよう。さらに詳しくは昨年3月29日発行号の特集「中国株投資はじめの一歩」にあるので、ぜひそちらも読んでみてほしい。

まず、人民元建てで取引されている「中国A株」を売買するためには、中国の証券会社に口座を開設することが必要じゃ。開設に必要な書類は、上の表にある通り。昨年時点では「納税証明書」や「外国人工作許可証」などが必要だったんじゃが、最近は不要になり、開設がもっと簡単になったよう。ただ、外国人は証券会社に赴いて手続きをせねばならんし、手続き自体も1~2時間掛かる。アプリでピッと口座を作れる中国人と比べると、苦労が多いのは変わっとらんのう。

無事口座を開設できたら、後は各証券会社のアプリ上で取引ができる。売買に掛かる手数料も表にまとめておいたぞ。

ハードルが高い「科創板」

そうそう、最近「支付宝(アリペイ)」を運営する「蚂蟻集団(アント・グループ)」が上場を計画していることでも話題になった「科創板(スターマーケット)」。ハイテクベンチャー向けの株式市場だが、こっちの株の取引もしたいという人がいるかもしれんな。しかし実は、科創板取引口座開設には非常に厳しい条件が設けられているんじゃ。例えば、A株の取引を始めてから2年以上経っていることや、証券口座に50万元以上の資産があることなど…、パパには到底無理じゃった。まあ、それだけビギナーには難しい、ハイリスク・ハイリターンな市場であるということだな。パパはまず、A株からじっくり見ていくとしよう。

銘柄の基本情報を知る

さて次は、アプリの操作方法についてレクチャーするぞ。パパは平安証券のアプリを使っているんじゃが、操作方法が日本の証券会社アプリとはちょっと違うんじゃ。

まずそれぞれの銘柄の情報を見るわけじゃが、銘柄トップページの上部分、現在の株価が描かれたバーをタップすると、指標が出てくる。これは初めて使うユーザーにはやさしくないのう…。それから、さらに詳しく指標や業績、財務情報をあたりたい時は、チャート下の「資料(F10)」を選択、下にスクロールするとズラズラと出てくる。まあしかし、パパが使った感覚だと、ちょっと見づらいし、情報が整理されていない感じがあるのう。銘柄を吟味する時は、次のページで紹介するアプリやサイトを見た方が理解しやすいだろう。

逆指値取引もできるぞ

ところでパパは日本の株取引では、「逆指値」を使って損切りをよくしていたんじゃ。平安証券のアプリはその機能が通常の売買とは違うところに表示されているから、それも教えておこう。

アプリトップ画面下の「交易(取引)」アイコンをタップし、下の方にある「策略交易(戦略取引)」を選択。すると、銘柄や執行条件、注文価格、条件の有効期限を設定するページが出てくるので、ここで逆指値取引ができるぞ。
ただ気を付けねばならんのは、この機能は指定した条件になると自動で売買してくれるのではなく、都度ユーザーが売買許可を出さねばならんこと。指定条件下でも、スマホが出すアラートを見逃したら取引が成立せんというのは、ちょっと使い勝手が悪いのう(泣)。

株研究にはこのツール

中国A株は日本のように初心者向けのハウツー本や情報が少なく、パパも結構勉強に苦労しておる。そんな中でも、オススメしたいアプリや情報誌を紹介しよう。

アプリ「新浪財経」は中国大手メディア「新浪」が手掛ける経済・株ニュースアプリじゃ。特に株の指標、企業の財務情報などが見やすく、株指数の業界内比較や、閲覧する情報の期間設定など機能が充実しているのが◎。全世界のマーケット情報も参照できる。

また「二季報WEB」は、中国株情報を日本語で配信しているありがたいサイトじゃ。中国B株や香港株がメインで、A株は一部銘柄になるものの、日本語で企業情報や業績を見られるのはうれしいのう。

中国経済を深掘り

お次は、経済ニュースが充実したアプリと雑誌を紹介しよう。

「毎日経済新聞」はどこかで聞いたような名前じゃが、中国発のメディア。公式アカウント内の「電子版」が優秀で、新聞感覚でページをめくり、気になるニュースをタップすると詳細なページへジャンプするという仕組み。1日の話題をざっと把握したい時に便利じゃ。

雑誌は、中国語たっぷりでパパも苦手。だが『第一財経』はグラフや図表をふんだんに用いた紙面構成で、それを見るだけでもかなりの情報収集になる。また「Eコマース」や「電動自動車」、「夜経済」など今中国でホットな話題を深掘りするにはやはり地元のメディアを読むのが一番じゃろう。雑誌は市内では、とんと見掛けなくなったが、ローカルスーパーやコンビニで探してくだされ。

~上海ジャピオン2020年8月21日発行号

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