信じるものは報われる?
中国人は縁起を担ぐのが大好き? 占いとは少し関係ないかもしれないけれど、え! うそ! そんなビックリニュースやうわさを一挙にご紹介!
吉日の帝王切開
まずは、〝吉日〟を選んで帝王切開をする妊婦が増えているというニュースだ。
6月20日付の『沈陽晩報』が、吉日とされる旧暦の6月16日に合わせて、妊婦数名が早期の人口分娩を希望したと報じている。さらに紙面上で、医者や専門家が、吉日を選んで子どもを産んだとしても、実際には、同日に生まれて来る新生児は世界中にたくさんいる。吉日に生まれたからといって、彼ら全ての運命が良いはずはない。ただの迷信であって、科学的な根拠もない。人口的に出産予定日を変えるようなことは、母子ともに危険を招くなどと話している。
『沈陽晩報』のケースに限らず、中国各地の地元紙で、同様のニュースを見ることができるので、時間がある人は新聞のバックナンバーなどをチェックしてみよう。
数字にも縁起がある
次は、数字にまつわる中国のげん担ぎ伝説。すでに中国歴の長いジャピオン読者の皆さんであれば、中国で、「6」「8」「9」は縁起のよい数字とされていることは、周知の事実。理由は諸説あるが、「6」は〝順調〟を表し、「8」は日本と同じく〝末広がり〟であるとか、中国語での発音がお金をもうける〝発財〟に似ている、「9」はこれまた中国語での発音が〝永久〟の久と同じであるなどが、一般的だ。
例えば、中国では携帯電話本体のほかに、別売りで電話番号(SIMカード、もしくはUIMカードと呼ばれる電子チップ)を買う。この電話番号(電子チップ)の価格、縁起の良い数字「8」や「6」が入っていると値段が高くなる。逆に、日本と同様に発音から死を連想させる「4」があると安くなる。まさに、縁起に関わる需要と供給だ。
また、浦東新区にある世界有数の高層ビル・金茂大厦(ジンマオタワー)の場合、住所は世紀大道88号、地上88階建てと、縁起の良い数字が続く。他にも、電話帳などで上海のホテルリストを見てみると、電話番号と住所に、「6」「8」「9」の縁起の良い数字が高い確率で並んでいる。
そういえば、北京オリンピックも2008年、8月8日8時に開幕する。縁起の良い数字をキーワードに、中国を覗いてみると、これまでとは違った新しい中国が見えてくるかもしれない!
占い用語辞典
陰陽:森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つに分類すること。
例えば、影・暗・柔・水・夜・植物・女などが「陰」、光・明・剛・火・昼・動物・男などが「陽」となる。
五行:万物を木・火・土・金・水の 5種類で分けること。
時間・方位・色・味覚・季節など、様々なものをこの5つに配当する。
~上海ジャピオン9月29日発行号より