新・ラジオの時間

音楽を聴いてリラックス

仕事中や運転中、BGMにピッタリの音楽専門ラジオ局。「喜馬拉雅」のラジオでは生放送以外に、前日分までの放送も聞けるのがうれしい。

「CRI HIT FM」は洋楽専門のラジオ局で、DJ同士の明るくポップな会話が聴きやすいオススメのラジオ。選曲もノリもとにかく明るいのが特徴だ。一方「CNR 音楽之声」は基本1人のDJがやさしいボイスでささやきかけ、しっとりとC―POPを流すスタイル。

洋楽も中国の曲も聞きたい人は「アジアFM」を掛けっぱなしにしておくのがオススメ。そして最後の「懐集音楽之声」は同アプリ音楽ラジオ人気2位を誇る有名ラジオ局で、広東語のトークと中国の懐メロは雰囲気たっぷり。中高年者向けの内容だが、聴けば中国の世界にどっぷり浸れること間違いなし。

耳を鍛える中国語ニュース

中国語でニュースを聴くのは、中国語ヒアリング力の向上にピッタリ。家で語学を磨いている人は、ぜひ挑戦してほしい。

一番発音が美しく、聞き取りやすいのは「中国之声」だ。全国ニュースだけでなく、子ども向け番組もあるので、聴いてみると意外と理解できるはず。また地元感溢れるラジオ局「上海新聞広播」も、最近では新型コロナウイルス感染症に関することなど、身近な話題を報じているので、わかりやすく親近感が湧く。電話で一般市民や医者などが出演することも多く、くだけた中国語や上海語が飛び出すことも。

残りの「経済之声」と、英語ラジオ「CGTNラジオ」は語学上級者向け。どちらもかなり早口で、聴き取り、理解するのにとても苦労する。それにしても、その道の専門家ほど、早口でしゃべるのはなぜなのだろうか…。

 

中日文化を日本語で

「喜馬拉雅」には日本語で聴けるコンテンツがたくさんある。多くは日本語学習者向けの内容だが、なかでも興味深いものをピックアップした。

「ドクターリュウのお悩み相談室」は、毎回現役の中日大学生が登場するが、まず中国人大学生の流ちょうな日本語と、素晴らしい受け答えに驚く。現在の大学システムや学生の生活・考えも語られる、とても興味深い内容だ。続く「丹羽老師」と「中村ラジオ」はどちらも、美しいボイスで語られる雑学や雑感が魅力的で、ずっと聞いていたくなってしまう。「中村ラジオ」は子どもに聴かせたい本の朗読も豊富だ。

最後の「溜溜日語―」は、オク先生の赤裸々トークがおもしろい。日本の印象が悪くなりかねない(笑)、キレイごとだけではない内容を味わってほしい。

 

上海のちょっと怖い話

上海ならではの情報も、このアプリで見付けてみよう。

まずオススメしたいのが「上海伝説」というコンテンツ。ここでは、皆が知っているけど、あまり公には語られない上海の都市伝説が、BGMと効果音たっぷりに語られる。「黄浦江に浮かぶミステリアスな島」「徐家匯太平洋百貨店の怪」など、背筋がゾクッとするような話も多く、ぜひ中国人の家族や友人と聴いて、キャーキャーと盛り上がってほしい。

一方の「建築可閲読」は、市政府が編集する、いたって真面目なコンテンツ。上海市内にある各歴史的建築物の歴史と特徴を、物語風に紹介している。「黒石公寓」や「大世界」など、どこも観光スポットとして有名なところばかりがピックアップされているので、実際に足を運ぶ前に聴いておくと、観光がいっそう楽しくなるはずだ。

 

豊富なオーディオブック

耳から物語を楽しむ「オーディオブック」も、同アプリの人気コンテンツだ。

日本語のオーディオブックは多くないが、日本語教師などが『銀河鉄道の夜』ほか古典小説を読み上げている作品に加え、著名声優陣が手掛けたものもチラホラアップされている。『星の王子さま』もそのうちの1つで、イケメンボイスのやさしい語りは、寝る前に聴くのにピッタリ…いい夢が見られそうだ。

また同アプリでは、『ピノッキオ』や『海底2万マイル』など、アプリオリジナルの、子ども向け中国語オーディオブックも豊富。BGMや効果音をふんだんに盛り込んだ、飽きさせない工夫を凝らした作品は、子どもとのお家時間に一緒に聴きたいものばかりだ。

 

~上海ジャピオン2022年4月1日号

 

 

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