上海から年賀はがきを①

上海から年賀はがきを

 
2006年も残すところあとわずか。日本や中国で、お世話になった人へ、ひと工夫くわえた手作りの年賀はがきを贈ってみよう! 
そこでまずは、震旦世博育成訓練センターにお願いして、書道教室の生徒と先生に、筆書きの年賀はがきを作ってもらった。

△上海市書法家教会会員でもある講師の王学良先生の添削の様子

手本を元に
 まずは、同校書道教室の講師・王学良先生が、手本となる作品を書く。「大切なのは全体のバランス。同じ漢字を使っていても、日本と中国では、新年の祝いの言葉が違いますね」と苦笑いの王先生。それでも、慣れない文字を前に、〝干支の猪〟や〝新年快楽〟の図柄を中心に、一本の筆を使って、大きな字から小さな字まで、巧みに筆を走らせる。

△福本由美さんの作品。中国の祝いの言葉を添えた

手書きの良さ

 同教室に参加して半年余りの高木直子さんは、「賀正」の文字に挑戦した。「小学生のころ書道を少し習っていました。ただ、年賀はがきに筆で書くのはこれが初めてです」と、すこし緊張ぎみに筆を執る。
小さいころから書道をしていたという福本由美さんは、中国の祝いの言葉「百事大吉」と書くことに。「最近はパソコンで簡単に年賀はがきを作ってしまいがち。ただ、こうしてあらためて筆で書いてみると、やはりこれはこれで良いものですね」と、出来上がりの年賀はがきを前ににっこり。
 「もちろん書道を始めたからといってすぐに腕前が上がるわけではありません。けれど、ことしの年賀はがきの他にも、来年の旧正月だったり、季節のあいさつだったりと、筆を執る機会はたくさんあります」と、同校主任の簡暁紅先生は、書道教室の楽しみを強調する。

△高木直子さんの作品。こちらは日本の祝いの言葉「賀正」を

同校では12月14日(木)の9時半~12時、「年賀はがき作り」の特別教室を開校する。
必要な道具や材料は、すべて同校で準備する。
参加無料。要予約。

【お問い合わせ】
震旦世博育成訓練センター
復興中路369号大同商務ビル18階(×馬当路)
TEL: 6326-6661

国画の美しさ

 次は、市内に3校を構える漢龍文化中心にお願いして、国画(水墨画)のマンツーマンクラスで、先生と生徒に、年賀はがきに添える絵を描いてもらった。

△マンツーマンによる授業の様子。
12日からの「手作り年賀はがき教室」では大きな部屋を使う

乾湿、濃淡が肝心
 担当の馮静先生は、ホワイトボードに貼り付けた紙の上に、今日の課題である「朝顔」を描いていく。「一筆の中でも乾いた部分と湿った部分、色の濃い部分と淡い部分、この対比をうまく使い、表現していくのが大切です」と説明する馮先生。描いた3枚の朝顔の葉は、濃淡をつけることで、見事に遠近感が表現されている。
 ごく最近同教室に通うようになった河野綾子さんは、真剣な面持ちで、一筆一筆、先生の手本を追い、筆を運ぶ。ひと段落ついたところで、ふっと息をつき、「本当に難しいです」と笑う。これまでに15年間油絵の経験がある河野さんだが、「下書きなしで絵の具の色をつけていくのは、やはり難しいし緊張します。それでも、知れば知るほど奥の深さが見えてくる」と、再び筆を執る。

△馮先生の作品。「年年有〝余〟(魚と同音)」にかけた、魚の絵

完成の喜び

 今回は、はがきよりも一回り大きく、見開きになった中国式年賀カードを作成。河野さんは先ほど練習した朝顔を表紙と中に描く。普段より小さなサイズの紙に苦戦しながらも、「中国画は見た目にもきれいなので、できあがるとやっぱり嬉しいですね」と楽しさを語る。
 馮先生は、魚の絵に添えて「年年有余(年々ゆとりが出ますように)」と、中国の祝いの言葉を書いた。「最初は簡単な花から、そのうち動物やフルーツなどいろんなものを描いていきます。絵は全くの初心者、という方も来られますよ」と、馮先生は同教室の様子を話す。

△河野綾子さんの作品。朝顔の絵の左上にはメッセージが入る

同校では、12月12日(火)の13時~15時に古北校舎で、13日(水)の13時~15時に浦東校舎で、
15日(金)の13時~15時に虹橋校舎で、
水彩画による「手作り年賀はがき教室」を開講する。
必要な道具や材料は、すべて同校で準備する。
参加無料。材料費30元。

【お問い合わせ】
漢龍文化中心

浦東校
商城路738号(×世紀大道)
勝康廖ビル1階
TEL: 5836-6680
仙霞路88弄(×婁山関路)
太陽広場東塔2階B5-6
TEL: 6278-7220
古北校
栄華西道79弄
金鹿公寓10A2-4
TEL: 6275-1881

手作り印鑑
 年賀はがきに押す「亥」や、「賀正」、「謹賀新年」などと彫ってあるハンコ(印章)は、「刻図章」などの看板を掲げた店舗で簡単に作ることができる。文字は希望に応じて選ぶ。漢字がメインになるが、店舗によっては豚の絵などの図柄も彫ってくれる。

 
 料金は、使う材質や店舗によって異なるが、安いものでは3元前後で作ることができる。仕上がりは早いところで翌日も可能。
このような店舗は、市内であれば、福州路や豫園、南京東路などに集中している。

~上海ジャピオン12月1日発行号より

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