上海ジャピオンコラム・リサーチ
小小説 第8話 なめくじお嬢様のお見合い
風の森には「幸せのスタート」という結婚仲介があります。経営するインコおばさんは口が上手く、何組もの円満な家庭を作らせたものでした。ところがある日、店が1人の手こずるお客さんを迎えていました…。「いらっしゃいませ。何か御用でいら…
小小説 第7話 浮気な隠居 後編
大臣から偉い隠居の話を聞いた王様は、人柄を疑ったものの、隠居を誘い、王宮で宴会を行うことにした。宴会の日、王宮には人が大勢おり、たいへん賑やかだった。テーブルの上には、色んな美味しい料理が山のように並べられ、官員も貴族も、皆きれい…
小小説 第6話 浮気な隠居 前編
昔々、ある国の王様が国力を強めるために、全国から賢く良識のある人物を募集することにした。役人に指示して、「賢く良識のある人、或いはそんな人を知っている百姓は役所まで申し出るように」という掲示を出した。 掲示が出されてしばらくすると…
小小説 第5話 大通りの真ん中の糞様
ある日、一台の馬車が通りを急いでいた。と、突然馬が大便をして傲然と立ち去ってしまった。そうして、この物語の主人公は町に見捨て去られたのだ。 ふと、まどろんだ目を覚まして見回すと、早朝だから通行人はあまりいなかった。糞君が首…
小小説 第4話 溺死した魚
ある日、私は死んだ。 死亡の原因がよくわからないので、たとえ魚でも安らかに眠れない。そこで私は差し当たり天国へは行かずに、自分の死亡原因をじっくり調べてみることにした。 物心がついたばかりの頃から、私はずっとこの金魚鉢の中…
小小説 第3話 巻貝と烏貝②
巻貝はとうとう海苔の谷でその変な奴に出会った。「あいつが私の美しさにケチをつけたやつ! 絶対に許せない。私の美しさを見せて、ぜひその大きな口が閉められないほど驚かせろう」相手を見ると、やはり色も暗く模様もなくて、形も美しくない。…
小小説 第2話 巻貝と烏貝①
静かな海の中、珊瑚の林やら昆布の森やらの間で、ひとつの巻貝は姿を鏡に映して顔づくりをしていた。「わたしは海の中で一番美人だわ」と言い、何度も鏡で自らの美しい姿を楽しんでいた。「毎日何回鏡に映してもなかなか飽きないわね。世の…
小小説 第1話 Mr. バナナとマンゴーさん
八百屋の店先でバナナとマンゴーが雑談している。「初めまして、マンゴーです。よろしく。お名前は?」「バナナです」「バナナさんですか、お目にかかれてうれしいです」「バナナさんではない、Mr. バナナと呼びなさい」「おや、何か…








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