子どもより仕事が優先 上海での調査結果を公表

 ことし2月、子どもの発育や一人っ子問題などを研究する上海社会科学院青少年研究所が実施した、市内3000世帯を対象とする子育て意識調査から、一人っ子家庭で育った父母が、子供の教育よりも仕事を優先すると考えていることが明らかになった。
「仕事と育児の両立が難しくなった場合、どう対応するか?」との質問に対し、「仕事を優先する」と答えたのは、一人っ子家庭で育った父母で16・5%となり、兄弟のいる家庭で育った父母の11・8%を上回る結果となった。
同所所長・楊雄氏は、この結果をふまえ「一人っ子の家庭で育った父母は、子育てに対する意識が薄れてきている。育児の目的を、老後の面倒や、家庭の平穏を保つためなどとする、自分本位の考え方もあるようだ」と話した。
(6月26日)

~上海ジャピオン6月30日発行号より

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