アメリカの大手家電量販店「ベストバイ(百思買)」が、2月22日(火)、中国の9店舗及び上海の販売本部を閉鎖し、
中国国内の経営業務は全て、傘下の五星電器に移行すると発表した。
閉店した9店舗のうち、6店舗は上海にあり、残りは蘇州、杭州、北京に1店舗ずつ。
同社のウェブサイトでは、顧客サービスのホットラインは今後も継続するとしている。
また、徐家匯店を含む4店舗では、2月24日(木)に、一時的に営業を再開し、
3月24日(木)までの1カ月間、消費者からの問い合わせ対応などを行う。
営業再開当日は、徐家匯店で開店前から消費者が列を成し、1日で400人近くが訪れた。
午前中は滞りなく進んだが、15時過ぎには、
列の進みが遅いことに痺れを切らした消費者がシャッターを引き裂くなど、
混乱を見せ、警察が出動する騒ぎとなった。
今回の撤退について業界関係者は、同店はメーカーからの商品買い取り方式でコストが高く、
また値引き交渉ができないなど、サービス面でも中国人の購買習慣に合わなかったことが原因としている。
(2月28日)
~上海ジャピオン3月4日号