パパのギターに憧れ 趣味が高じ教室開講
「パパが時々お家でギター弾くんだよ。
だからパパの前で弾いて、ビックリさせるの」と、
今回の体験者・龍生くんは照れながら話す。
「坊発楽(ファンファーレ)」は、
レンタルスタジオ兼楽器店として10年前に設立。
現在はイベントの企画・運営、
音響や照明を手掛ける傍ら、
社長を始めとする楽器が堪能な社員数人がベースやギター、
ドラムを教えるレッスンも開講している。
楽しむことを第一に 旋律とリズムから
今回は、龍生くんが全くの素人(しかも7歳児)
ということで、
先生は「ギターの基礎の基礎をなるべく楽しめるように
教えます」と宣言。
まずはギターの構え方、
身体から遠い方から1弦、2弦…と数えること、
指で押さえる目安となる金属の棒を〝フレット〟と
呼ぶことなど、1つずつ丁寧に指導する。
龍生くんは小さな手で一生懸命弾いてみるが、
力みすぎていい音が出ない。
何度か先生に「右手は力を抜いて。
左手はしっかり押さえて」とアドバイスを受けるが、
ドレミを教わり始めるとまた力んでしまう。
なかなかうまくいかないせいか、
そのうち「もう指が痛いし飽きた~」と弱音を吐き、
ソファにゴロリ…。
先生はすかさず「じゃあメロディはやめて、
リズムの練習をしよう」と提案。
龍生くんは途端に元気を取り戻し、
6弦を目一杯使ってジャカジャカと弾き鳴らす。
耳が割れんばかりの音を教室に響かせたところで、
今日のレッスンは終了した。
「おもしろかった。
先生はギター上手くてかっこよかった」と、
龍生くんはまたも照れ笑いを浮かべた。
~上海ジャピオン8月12日号