上海市では、8月8日(水)、浙江省象山県に上陸した台風11号「海葵」の
影響で、様々なトラブルに見舞われた。
市内では102の雨量観測地点で、1日に100㍉を超える大暴雨を記録。
中でも普陀区では194㍉を観測した。
市街地の400近くの道路で、10~30㌢程冠水し、街路樹1万本余りの倒木も
確認された。
市軌道交通では、風の強さが8級に達した同日午前、運行速度を時速30~40㌔
に制限し、その後、臨海路線の2、6、9号線の一部とリニア路線で、運行を
一時見合わせた。
空の便では、浦東・虹橋両空港で、15時以前の離着陸便約700便を全て
当日キャンセルし、空港ロビーは待機中の乗客約4500人で溢れ返った。
市政府事務所は7日(火)、市民の生活と都市運営に関わらない企業に対して
8日(水)、9日(木)を休日とするよう緊急通達を発布するなど、対応に
追われた。
(8月9日)
~上海ジャピオン2012年8月17日号