世界一の巨大ジオラマ
３６０度シアターで上海を俯瞰

男「人民公園って、租界時代には何の場所だったか知ってる？」
女「はいはい、また、雑学お披露目会？」
男「やる気ないなー。そんなことじゃ、ニューヨークに行けないぞ！」
女「何もウルトラクイズに参加しなくたって、ニューヨークには行けるわよ」
男「でも、知っていても損はないだろ。人民公園は昔は競馬場だったんだぜ」
女「ふーん、だからあんなにだだっ広いんだ。どこで知ったの？」
男「まあ、友達に聞いたんだけどさ。上海の都市計画を紹介してる上海城市規劃展示館に行ったんだって。話だと、ここでは上海の昔と今の写真が、対比で展示されているらしいよ」
女「昔の南京東路の写真とかあるの？」
男「そりゃあるだろ。昔の写真は租界時代に想いを馳せられて、味わい深いよな。で、他にももっと凄いモノがあるらしいんだ」
女「何よ、もったいぶらないで教えてよ」
男「上海を再現した世界一の大きさの巨大ジオラマがあるんだ。６００平方㍍だってさ。僕たちのマンションや会社もちゃんと作ってあるかどうか、見てみようぜ」
女「へぇ、それは面白そうね」

男「ジオラマの街を破壊して、東方明珠に登ったら、気分はキングコングだろ」
女「それは犯罪でしょ。もう、恥ずかしいことしそうだから行くのやめましょう」
男「まあ、そう言わずに。男の浪漫に付き合ってよ。ジオラマ以外に、Ｆ１のマシン操作シミュレーションや、東シナ海航海のボート操作シミュレーションも楽しめるって話だし、男の浪漫を掻き立てられるなー」
女「男の浪漫っていうより、単なる妄想ね。私も楽しめそうなものはないの？」
男「そうだな…。君、ジェットコースター好きだったよね」
女「ええ、大好きよ。でも唐突に何よ」
男「いやさ、３階に３６０度スクリーンのミニシアターがあって、空から見た上海を楽しめるってさ。この前、ここに行ってきた友達の話だと、結構、早いカメラワークの場面もあっったって。アクロバット飛行機に乗っている感覚が味わえるんじゃない？」
女「それいいわね。スリルのない人生って無意味よね」
男「おっ、かなり乗り気になってきたみたいだな。あとは、上海万博開催まで万博に関する特別展が開かれているって。俺たちも上海万博開催中は上海だろうし、今週末、予習も兼ねて万博会場の設計計画を見てこよう」
女「良いわよ。でも、キングコングになるのだけはやめてね」

【information】
住: 人民大道100号（×西蔵中路）
電: 6318-4477
時: 月～木曜9時～17時、金土日祝日9時～18時、入館は閉館1時間前まで
料金: 30元
休館日: 年中無休
アクセス: 地下鉄1、2、8号線で人民広場駅下車。2番出口すぐ。バス49路、123路、46路、隊道6線

～上海ジャピオン８月１日発行号より