上海市労働争議仲裁委員会は14日、昨年一年間の外国人の労働争議数が、一昨年比33%増の64件であったと発表した。
上海市内にいる外国人労働者人口はすでに4万人を超えている。それらの増加に伴い、労働争議も増えているのが現状だ。
労働争議の内容としては、給料の遅延や一方的な労働契約の解除が、全体の約5割を占めている。
専門家は、労働者側に対して、企業側と契約を結ぶ際、中国の法律を遵守したうえで福利厚生、医療保険、契約解除などの内容を、細かく決めるべきと指摘。また、労働者と直接労働関係を結ばない、または非合法の雇用形態をとっている会社に対しては、仲介会社を通すなどして、正式な手続きを行うべきであると注意を促した。(3月14日)
~上海ジャピオン2006年3月24日発行号より