キッチン雑貨で応急手当て
――この間、調理中に、手に火傷をしてしまいました。急いで水で冷やしたものの、跡が残らないか心配です…。
先生 すぐに患部を水で冷やしたのは、応急処置として正解ですね。さらに傷の治りを早くするためには、「食品用ラップフィルム」を使って手当てするのがオススメですよ。
――火傷にラップフィルムが役立つなんて驚きです!
先生 人の皮膚は、火傷などによって炎症が生じると、炎症因子が白血球を集めるメッセージを出します。集まってきた白血球は、湿気のある環境下で、より活発に働くため、患部を乾きにくくすることにより、傷の治りが早くなると言われています。そこで、ラップフィルムで皮膚を覆って、患部を常に湿潤状態に保とう、というわけなんですね。保湿することで、痛みが和らぐ場合も多いんですよ。
――今まで、患部は乾燥させたほうがよいと思っていました。具体的な使い方や、注意点があったら教えてください。
先生 まずは患部にヴァセリンを塗り、その上からラップフィルムを巻きます。ラップフィルムは毎日交換し、患部を清潔に保ってください。また、これはあくまでも応急処置ですので、火傷の面積が広く、程度がひどい場合や、治りが遅いと感じた時は、すぐに病院で処置を受けてくださいね。
~上海ジャピオン2013年7月12日号