第2子出産申請、1万6千組 95%夫婦、第2子出産望まず

上海市衛生・計画出産委員会は1月28日(水)、〝1人っ子政策〟の緩和策に関する成果報告を発表した。これによると緩和策が交付された昨年3月~12月末までに、第2子の出産申請を行った夫婦は計1万6639組で、発令時の予想と同等の数字であることがわかった。

同政策は、夫婦のいずれかが1人っ子の場合、第2子の出産を認めるというもの。同委員会は今後3~5年で、1年に約2万組の申請を見込んでいる。しかしながら現状、申請条件に適合する夫婦のうち実際に申請を行ったのは5%にも満たず、第2子を希望する夫婦が依然として少ないことも判明。その原因として、〝1人っ子政策〟が施行されて40年、夫婦1組に子どもは1人のみという固定概念が根強いことや、家庭の経済状況が厳しく、第2子の養育費捻出が困難であることが挙げられる。

なお同委員会によると、昨年の申請数に対し、実際の出産数はやや減少したとのこと。医療や教育、出産保険など、公共サービスの向上に努めるとの意志を示している。(1月29日)

~上海ジャピオン2015年2月6日号

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